<独占>武装反乱中、逃げたプーチンはどこに行ったのか
Exclusive: Putin 'Fled Moscow' During Prigozhin's Mutiny
ロシア語の独立系テレビ局「カレント・タイム」は航空機フライト追跡アプリの「フライトレーダー24」のデータを基に、ロシアの大統領専用機「イリューシャンIl-96」の飛行ルートを調べ、同機が反乱の最中にモスクワを発ったと伝えた。同機はトベリ州で降下を始め、直後にトランスポンダーを切り、同州のホチロボ空軍基地に向かったとみられる。そこにはプーチンのバルダイの別荘に最も近い飛行場がある。
本誌も独自にIl-96のフライトデータを調べ、カレント・タイムの報道が事実であることを確認した。
プーチンだけではない。連邦政府や軍の高官の移動に使用されるロシア空軍の特別飛行隊のほかの航空機もモスクワから飛び立ち、うち1機はサンクトペテルブルクに着陸した模様だ。
「さまざまな部門を率いる上層部の面々も大挙してモスクワから脱出したようだ」と、ホドルコフスキーは話した。「これは反体制派にとってはまたとない好機だと、私は思った。だが......プリゴジンの乱はあっけなく幕切れを迎えてしまった」
ロシア人ジャーナリストのミハイル・ジガルも6月30日、ニューヨーク・タイムズ掲載の記事に、反乱が起きた日、プーチンはモスクワにいなかったと書いた。ただし、ジガルによれば、プーチンはその日、サンクトペテルブルクの伝統行事である「赤い帆」祭りを見学するため、親密な関係にある実業家のユーリ・コワルチュク所有のヨットに乗っていたという。
これに対して、調査メディアのアゲンツトボは写真などの証拠がなく、その日コワルチュクのヨットが出港したことを示す航跡データもないと反論している。もっともアゲンツトボも認めているように、オリガルヒが所有するロシアのヨットは位置情報を知られないためにトランスポンダーをオフにして航行することがままあるのだが......。
「独裁者はパニックになっている」
ホドルコフスキーの証言を裏付ける情報はほかにもある。イスラエル在住の反プーチン派のロシア人実業家で、ロシアのウクライナ侵攻後にロシア国籍を放棄すると宣言したレオニード・ネフズリンは6月24日、「プーチンはバルダイの私邸の掩蔽壕に隠れている」とツイートした。「奴の最も親密な友人や側近たちもバルダイに飛んだ。独裁者はパニックになっている。守りを固めるため追加の部隊がバルダイに向かったと、私の情報源が先ほど知らせてくれた」
ウクライナのメディア、ウクラインスカ・プラウダも6月24日、ウクライナの情報当局者の以下の談話を伝えた。
「われわれは既にプーチンがモスクワを去ったという情報を得ている。行先はバルダイとのことだ」
ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領府報道官は、国営通信社のRIAノーボスチに対し、クーデター未遂が起きたその日、プーチンは「クレムリン宮殿で執務に当たっていた」と語った。これについて本誌はロシア外務省にメールで確認中だ。

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