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ミス・ユニバースミス・ロシアの血の色ドレスに怒り ミス・ウクライナ「ミス・ユニバース出場者には戦争が起きているのを知らない子もいた」
ミス・ユニバースのウクライナ代表、ビクトリア・アパナセンコ @missukraine_universe - instagram
<ミス・ロシアと同じステージに立ちながら、微笑まなければならないのは辛かった...>
米ルイジアナ州ニューオリンズで1月14日(現地時間)に開催された、「第71回ミス・ユニバ―ス世界大会」ファイナル。厳しい選考を勝ち抜いた16人が世界一の座をかけてしのぎを削った。グランプリに輝いたのは、米代表のロボニー・ノラ・ガブリエルさん(28)。
フィリピン系米国人の彼女が優勝できたのは、ミス・ユニバースのオーナーがタイ人であることから、同じアジア系出場者が選ばれたとする批判も上がっており、昨年に引き続き今回も色々と物議を醸し、大会終了後いまだに火種はくすぶっている。
敵対するウクライナとロシア代表についてもそうだ。後日談として、ウクライナ代表のビクトリア・アパナセンコさん(29)が悲しい発言をした。
「ミス・ユニバースでは、ウクライナで戦争が起きていることを知らない女の子もいました」
アパナセンコさんは、ウクライナ北部チェルニヒウの出身。昨年3月にロシア軍が住宅地にある複数の学校や高層マンションを攻撃し、33人が死亡した。
>>■■【画像】ミス・ウクライナ「ミス・ユニバース出場者には戦争が起きているのを知らない子もいた」
ロシア代表は挑発とも取れる衣装
アパナセンコさんはロシア代表の衣装のカラーにも傷つけられたという。
イブニングドレスの審査で、ウクライナ代表は戦争で破壊された国の悲しみを表すために、黒いイブニングドレスにウクライナの国旗色のケープを纏っていた。
一方ロシア代表は「ロシア帝国」を称える赤い衣装だった。「血の色」を連想させる、真紅のドレスを着てステージを闊歩しているのを目の当たりにして、アパナセンコさんは心が打ち拉がれたことを米デイリー・ビーストに明かした。
「ひどく辛かった」「馬鹿げていると思った」「血の色のドレスを着たミス・ロシアと同じステージに立って微笑んでいる私の気持ちを、主催者側が理解しているかどうかはわかりません」
ファイナルが開催された日には、ロシアのミサイルがウクライナの住宅に着弾し40人以上が犠牲になった。国連は、ロシアがウクライナに侵攻して以来、7000人以上の市民が殺害されたと推定している。