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ミス・ユニバース「バンコクのゴミ捨て場で育った......」 ミス・ユニバース タイ代表のアルミ缶のプルタブで作られたドレスに喝采
ミス・ユニバース、タイ代表のアンナー・スアンガームイアムさん instagram/@annasnga_1o
<ミス・ユニバース、タイ代表のアンナー・スアンガームイアムさんは、女優、モデルとして活躍する24歳。彼女は、バンコクのゴミ捨て場で育った......>
先週幕を開けたミス・ユニバース。世界各国から集結した美女が本戦を賭け予選で「美」を競った。
なかでも注目を集めたのは、タイ代表のアンナー・スアンガームイアムさんだ。女優、モデルとして活躍する24歳の彼女は、バンコクのゴミ捨て場で育った。両親はごみ収集業を営んでおり、決して恵まれた環境で育っていないことを明かしている。
休日には両親の仕事を手伝うこともあり、ゴミとして捨てられていたおもちゃを修理したもので遊んでいたという。
>>■■【画像】ミス・ユニバース、タイ代表のアルミ缶のプルタブで作られたドレスに喝采
アルミ缶のプルタブとスワロフスキークリスタルを組み合わせたドレス
今回の世界大会で話題になっているのは、イブニングガウンの審査でスアンガームイアムさんが着用したもの。アルミ缶のプルタブとスワロフスキークリスタルを組み合わせたドレスはファッションブランド「Manirat(マニラット)」がデザインを手がけた。
このドレスは、スアンガームイアムさんがインスタグラムで写真を公開して以来、15万件以上の「いいね!」を獲得している。
スアンガームイアムさんは、このドレスは彼女の生い立ちとゴミ収集人であった両親への敬意を込めたオマージュだと語っている。
投稿に添えられたメッセージには、「このガウンは、私の子供時代の身近な環境からインスピレーションを受けました」「このユニークなガウンは、多くの人に価値がないと思われているものが実は独自の価値と美しさを持っていることを示すために、アルミ缶のプルタブを使って意図的に仕立てられました」「これを見て、聞いて、そして願わくばその価値を示すメッセージとなりますように」とある。
「彼女は "ゴミから生まれた美の女王 "と呼ばれたけれど、彼女の宝石のようにまばゆい輝きを止めることはない」と書かれている。
>>■■【画像】ミス・ユニバース、タイ代表のアンナー・スアンガームイアムさんの美しい姿
バンコクのスラム街で生まれ、寺院に預けられた
ミス・ユニバース公式に掲載された情報によると、スアンガームイアムさんは、バンコクのスラム街で生まれ育った後、安全とは言えない環境を懸念した両親によって、寺院に預けられた。仏教の尼僧に囲まれて育ち、食事は主に僧侶が食べ残した物だったという。
「幼い頃から貧しさが理由で、学校生活は他の子どもたちと差がつき、特に高い授業料に苦労した」と彼女の経歴に書かれている。学費をまかなうために、彼女はポイントを集め、毎学期献血をし、ペットボトルを集め、公衆トイレの掃除をしなければならなかった。こういった経験から、スアンガームイアムさんはタイの子どもたちが平等に教育を受けられない状況に疑問を抱くようになったそうだ。
スアンガームイアムさんは現在、自分のプラットフォームを通じて、恵まれない環境にある子どもたちの声を代弁し、増幅させたいと考え、複数のNPOで活動している。