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出会い系直接対面可能になってもビデオチャットを使う......ジェネレーションZのデートアプリ活用法
2020年、マッチングアプリの利用者数は急増した...... Prostock-Studio-iStock
<ロックダウンによって、マッチングアプリの利用者は急増。ロックダウンが解除され、直接対面が可能になった後でも、ビデオチャットを使うなど、その感覚の変化が報告された...... >
世界各地でロックダウンが行われた2020年、マッチングアプリの利用者数は急増。アプリ市場の市場調査を行うApp Annieによると、マッチングアプリは世界中で5億6000万回もダウンロードされた。業界大手のアプリTinderでは、その傾向は特にジェネレーションZ(おおよそ1990年代後半から2010年の間に生まれた世代)に顕著だった。
売り上げは前年比15%アップ
マッチングアプリの利用者急増は、売り上げにも反映されている。2020年、マッチングアプリ業界の売り上げは30億ドル(約3200億円)と、前年と比べ15%アップした(BFM TV)。そのうちTinderは、2020年3月末に1日で30億回以上のスワイプ数(アプリの画面を前後に移動する回数)を記録。続いて年末までにさらに130度もこの記録を上回るスワイプ数を記録していた(20minutes) 。
恋愛に限らない出会いの場
Tinderの利用者の半分を占めるのがジェネレーションZだ。Tinderは、18歳以上を利用対象としており、半数が18~25歳ということになる。同アプリは、アプリ内での使用に関する研究を発表し、それによると、ジェネレーションZは、新型コロナウイルスにより人との交わりが大きく制限された時期に、特に活発にアプリを使用した。その40%は、恋愛関係に限らず、「未知の異なる人との出会いを目的に」アプリを開き、波長の合う人との出会いを求めた。
2020年にアプリ内で取り上げられた話題のトップは、アメリカ大統領選挙とNetfixのシリーズものに関する内容だった。また、出会いを容易にするために、興味や趣味の対象を書く自己紹介欄は、コロナ禍以前に比べて3倍の頻度で変更されたという。
直接対面が可能になった後でもビデオチャットを使う
また、デジタルネイティブでもあるジェネレーションZは、ZoomやSkypeで、会話を楽しむことや友だち作りを学んでいる。そのため、Tinder内でもビデオチャットの活用にもためらいがなく、2020年は50%がビデオチャット機能を利用した。また、より牧歌的な環境を求める人には、「あつまれ どうぶつの森 」が広く受け入れられた。しかも、ロックダウンが終わり、直接の対面が可能になった後でもこうした傾向に変化はなく、40%は今後も人と出会うためにビデオチャット機能を使うつもりだと回答した。
また、多様性に対して公平な目を持つ傾向のあるジェネレーションZは、自己のプロフィールを飾ることにも消極的だ。「鬱気味」とか「心配性」というようなマイナスの要素も隠すことなくプロフィール欄に書き、とくにパンデミック以降は「不安感」を明記する例が31%も増えた。マッチングアプリの活用方法には、世代の感覚の変化がしっかりと現れていると言えそうだ。