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人種問題米バージニア州知事、学生時代に人種差別的な仮装 民主党幹部、一斉に辞任の圧力
米バージニア州のラルフ・ノーサム知事(民主党、59)に対し、民主党幹部議員から辞任を求める声が上がっている。2日にリッチモンドで会見する同知事(左)(2019年 ロイター/JAY PAUL)
米バージニア州のラルフ・ノーサム知事(民主党、59)に対し、民主党幹部議員から辞任を求める声が上がっている。
同知事は、1984年のメディカルスクール卒業時のアルバムに人種差別的な仮装で映っていたことが判明。知事は先週1日、卒業アルバムに掲載された、顔を黒塗りにした人物と白人至上主義団体「クー・クラックス・クラン」の衣装を着た人物が並んで映る写真で、どちらかが自分だと認めていた。しかし、翌2日にこの発言を撤回。当時のダンスコンテストで人気歌手マイケル・ジャクソンをまねて顔を黒塗りにしたことを認めた。
これを受け、連邦議会黒人議員幹部会の会長を務める民主党のカレン・バス下院議員は3日のNBCの番組で「ノーサム知事は極めて不誠実」と批判。「この国の人種を巡る風潮を踏まえると、完全に受け入れられないことだ」と述べた。
同議員はまた、1984年当時は顔を黒塗りにすることがありふれていたとする知事の主張を問題視し、「知事は記者会見の際にマイケル・ジャクソンの物まねを披露しようとするなど、自らの言動の深刻さをまだ理解していない」と述べた。
黒人のドナルド・マクイーチン下院議員(民主党、バージニア州選出)もNBCの番組で、1日に言葉を交わした際に謝罪していたノーサム知事が、翌日になって問題の写真に写っていないと否定したことに「とても驚いた」と述べた。
バージニア州前知事のテリー・マコーリフ氏(民主党)はノーサム知事に辞任を要求。バイデン前副大統領も知事に辞任を求めている。