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AKB総選挙がやや強引な世界選抜となった理由と背景

2018年6月1日(金)18時40分
我妻伊都

タイ・フェスティバル2018へ初参加のBNK48 写真:我妻伊都

<今年のAKB総選挙は世界選抜。門外漢の筆者は、タイで知名度抜群のBNK48に注目しつつ、強引とも思える世界選抜となった理由をさぐってみた>

恒例のAKB総選挙、5月30日に中間速報が発表され、6月16日の第10回総選挙開票日へ向けて盛り上がり始めている。今年は、史上初の世界選抜となり、海外で活動する姉妹グループメンバーも立候補できるようになった。AKBの海外グループは、発足順にJKT48(インドネシア・ジャカルタ)、BNK48(タイ・バンコク)、TPE48(台湾・台北)の3グループとなる。

総選挙の結果で、9月発売の53枚目のニューシングルのメンバーになることができる。全グループで339人が立候補する今年の総選挙会場はナゴヤドームだ。

タイでの知名度は抜群のBNK48

AKBは名前くらいしか知らない門外漢の筆者が注目したのはBNK48だ。昨年誕生したばかりだが、タイでの知名度は抜群で、グループでのテレビCMは9本。4月末にはイベントで同席したプラユット首相と同じ決めポーズで記念撮影したり、デビュー2曲目となったタイ語版「恋するフォーチュンクッキー」が大人気となって、故ラーマ9世の長女であるウボンラット王女がダンスしながら同曲を熱唱するユーチューブ動画が公開されて中高年からの知名度も獲得している。

恋するフォーチュンクッキーを歌うウボンラット王女

BNK48は、5月12、13日に東京で開催された「タイ・フェスティバル2018」へ初参加しステージを熱狂させた。日本での知名度はないが、タイでの知名度は本家AKB48にも負けないくらいで、総選挙には10人が立候補している。

先月24日にユーチューブで339人全員の「政見放送」が公開され、BNK48のキャプテンであるチャープランが再生回数30万回(6月1日現在)を超えている。さらにAKB48からBNK48へ移籍したイズリナ(伊豆田莉奈)も13万回、ミュージック22万6000回と全339人の中でBNK48のメンバーが再生回数トップ10入りしているのだ。

アクセス数1位のBNK48キャプテンのチャープランの政見放送

これを見て中間速報前にAKBヲタクFさんに、「BNK48が台風の目になるのでは?」と聞いてみると、「いえ、まったくなりません」とのお答え...。

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