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天皇昭和天皇独白録「原本」、3000万円で高須クリニック院長が落札
12月7日、昭和天皇が側近に語った内容をまとめ、1990年に出版された「昭和天皇独白録」の原本とされる文書が6日、ニューヨークで競売にかけられ、美容外科医の高須克弥氏が27万5000ドル(手数料込み)で落札した。提供写真(2017年 ロイター)
昭和天皇が側近に語った内容をまとめ、1990年に出版された「昭和天皇独白録」の原本とされる文書が6日、ニューヨークで競売にかけられ、美容外科医の高須克弥氏が27万5000ドル(約3000万円、手数料込み)で落札した。
文書は米軍占領下の1946年に昭和天皇が回想し、元外交官で通訳を務めていた寺崎英成氏が記録した。1920年代からの出来事がつづられている。オークションを主催した競売商ボナムズによると、昭和天皇は文書の最後で、開戦に反対すれば国内で対立が起き、事態がさらに悪化しただろうと語っている。
高須氏はロイターの取材に対し「昭和天皇の心の中のことを側近が書きとめたもので、日本国内に置くべきもの。皇室、天皇のDNAを引かれる方々と日本国民に対するメッセージだと思う」と述べた。
高須氏は美容外科「高須クリニック」の院長。テレビなどにも出演している。
高須氏を巡っては、ナチス・ドイツのアドルフ・ヒトラーを賛美し、ユダヤ人大虐殺や旧日本軍の南京大虐殺を「捏造(ねつぞう)だと思う」などとツイッターに投稿したとして、米国のユダヤ人人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」から批判されたことがある。
高須氏はロイターに「何もなかったと言っているわけではない」と説明。「(アウシュビッツ強制収容所で)600万人、700万人殺されたと言われているが、実は何万人ぐらいのものではなかったんじゃないか。(南京で)30万人殺されたと言われているが、本当は6000─7000人だったのではないかということを言いたかった」と語った。
ボナムズは文書の落札価格を10万から15万ドルと予想していた。
(編集:田巻一彦)
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