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ロボット犬新型aiboはワンコそっくり、でも難点が1つ
AIを活用したaiboは愛情を感じるとより深い愛情で応えるようになる Kim Kyung-Hoon-REUTERS
<おもちゃが好きで高所恐怖症──よりリアルになって返ってきたaiboだが、残念ながらエネルギー不足?>
愛くるしいロボット犬が帰ってきた。ソニーは来年1月11日、AI(人工知能)を搭載した新型「aibo(アイボ)」を発売する。多くのユーザーに愛された旧型の生産が打ち切られたのは06年。12年ぶりのアイボ復活はソニー復活のシンボルでもある。
尻尾を振り、片耳を動かし、おもちゃに興味を示すアイボ。ソニーによれば、AIを活用した新型アイボは「オーナーの愛情を感じとるとより深い愛情で応えるようになるなど、時が経つにつれて絆が深まる」という。
その秘密はディープラーニング技術を採用した画像・音声認識にある。オーナーが褒めたり、笑ったりすると、アイボはちゃんと反応する。好きな色はピンク。好奇心旺盛なのに、ちょっぴりびびりで、高い所や狭い所は苦手だ。
ただし、バッテリーがもつのは2時間。充電には3時間かかるから、一日のうちのかなりの時間を「お昼寝モード」で過ごすことになる。
99年に発売された旧型アイボは日本国内で15万台売れたが、競争激化と経営不振で06年にロボット事業から撤退。だが18年3月期はソニーも20年ぶりに最高益を更新できる見込みとなるなど、復活の兆しを見せている。
クラウド通じて育てる
06年の生産終了は「厳しい判断」だったと、平井一夫・社長兼CEOは11月1日に行われたアイボ発表会見で打ち明けた。アイボ復活プロジェクトが始動したのは1年半前。「愛情を持って育てるロボットの開発はソニーのミッションだ」と考えた平井は、旧型を開発したベテラン技術者と若手から成るチームに開発を指示したという。
アイボの名前はAIと日本語の「相棒」をもじったものだ。新型アイボはソニーが新たに開発した超小型1軸・2軸アクチュエーターを搭載して22軸の可動域を実現。旧型よりも動きが滑らかになり、首を傾げたり、ちんちんをしたり、愛らしい仕草をするようになった。
本体価格は19万8000円。これとは別にクラウドにアクセスしてアイボを育てていくために「aiboベーシックプラン」への加入が必要になる。アイボが喜ぶ骨型のおもちゃ「アイボーン」も2980円で販売される予定だ。
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