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北朝鮮情勢北朝鮮はトランプのアジア歴訪中にミサイル実験をする気か?
北朝鮮を「完全に破壊する」と演説したトランプに対し、「必ず代価を支払わせる」と言った金正恩(9月22日) KCNA/REUTERS
<アジア外遊中にミサイルを撃てば、北朝鮮はトランプを困らせることができる>
北朝鮮は、ドナルド・トランプ米大統領が日本、韓国、中国を訪問する今週末から来週にかけてミサイル発射実験を行う可能性がある。
米ニュースサイト「マクラッチー」の記者アニータ・クマーは10月29日、MSNBCの番組に出演し、過去数カ月、北朝鮮の金正恩党委員長と軍事攻撃の威嚇をし合ってきたトランプも、アジア歴訪中は口を慎んだほうがいいと警告した。
複数の専門家の話として、トランプのアジア歴訪中に北朝鮮はミサイル発射実験をするかもしれないと、クマーは言った。トランプを日本か中国か韓国で「困った立場に追い込めるから」だという。「トランプはその時その場での決断を迫られることになる」
「新たな緊急性」
トランプのアジア訪問を目前に控え、米朝関係は緊張を増す一方だ。朝鮮半島の南北軍事境界線にある板門店を訪れたジェームズ・マティス米国防長官は10月27日、北朝鮮の「無法な」態度によって両国関係は「新たな緊急性」を帯びたと語った。「北朝鮮は、違法で不要なミサイル・核開発で周辺国と世界を脅している」とマティスは言い、「アメリカが北朝鮮の核保有を認めることはありえない」と付け加えた。
北朝鮮と戦争をすれば、破滅的な結果を招くだろうと、NATO(北大西洋条約機構)のイエンス・ストルテンベルグ事務総長は10月27日に語り、対話その他の平和的手段で北朝鮮に世界に対する核攻撃を思いとどまらせるよう訴えた。
北朝鮮は先週、威嚇は本気だと言った。「李容浩外相は我が国の最高指導者の気持ちをよく知っている。従って、彼が『太平洋上で水爆実験を行う』と言えば、その発言も文字通りに受け取るべきだ」と、ある北朝鮮外務省高官は語っている。
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