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移民不法移民の子「ドリーマー」容認巡り、議会対応に揺れるトランプ
9月28日、トランプ米大統領が、幼少期に親と不法入国した「ドリーマー」の対応で揺れている。トランプ氏は、共和党の保守派議員に対して「ドリーマー」保護の法案策定を促している。写真は5日、カリフォルニア州サンディエゴで行われたDACA制度支持の集会(2017年 ロイター/John Gastaldo)
トランプ米大統領が、幼少期に親と不法入国した「ドリーマー」の対応で揺れている。トランプ氏は、共和党の保守派議員に対して「ドリーマー」保護の法案策定を促している。ただ、こうした働きかけは「ドリーマー」の問題で歩み寄りつつある野党民主党との距離を広げる可能性がある。
大統領は今月に入り、民主党のシューマー上院院内総務とペロシ下院院内総務を招いて夕食会を開き、約80万人いるとされる「ドリーマー」保護で民主党に譲歩する姿勢を示した。
ホワイトハウス当局者は、トランプ氏は「ドリーマー」支援の条件として、必ずしもメキシコ国境の壁建設の費用を要求するわけではないとコメント。これを受け、トランプ氏の支持基盤である保守派からは批判が噴出した。
一方、トランプ氏とペンス副大統領などは、反移民の議員も含め、多くの共和党議員に対して「ドリーマー」保護の法案策定を働きかけている。
ペンス副大統領は最近、自宅に共和党の保守派議員を招き夕食会を開いた。参加者の1人、マーク・ウォーカー議員によると、トランプ氏は「ドリーマー」の法案策定で保守派議員からの意見を求めており、意見を出さない議員は議論から外す方針。
ホワイトハウス当局者によると、「ドリーマー」の問題で他に選択肢がない場合にトランプ氏は、民主党や共和党の穏健派と喜んで協力するという。
トランプ氏は、法案策定の議論に保守派も参加させることで、支持基盤からの反発を最小限に抑えたい考えのようだ。ただ、保守派からの意見を反映し過ぎた場合、民主党との協力が台無しになる可能性がある。