最新記事

核実験

北朝鮮、安保理追加制裁採択なら「米国に代価支払わせる」とけん制

2017年9月11日(月)09時37分

9月11日、北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)によると、北朝鮮外務省報道官は、米国が北朝鮮に対する新たな国連の制裁措置の導入を求めていることを非難し、採択されれば「米国に相応の代価を支払わせる」とけん制した。写真は北朝鮮国旗。2016年2月撮影(2017年 ロイター/Jason Lee)

北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)によると、北朝鮮外務省報道官は11日、米国が6回目の核実験を実施した北朝鮮に対し、新たな国連安全保障理事会の制裁措置の導入を求めていることを非難し、採択されれば「米国に相応の代価を支払わせる」とけん制した。

米国は原油・石油製品の禁輸措置のほか、金正恩朝鮮労働党委員長に対する資産凍結と渡航禁止を含む制裁決議案を提示していることが、ロイターが入手した草案で明らかになっている。

北朝鮮外務省の報道官は、米国は国連安保理を意のままに操るため「死に物狂い」になっていると批判。核実験は「正当な自衛的措置」だったとした。

「米国が制裁強化という違法な『決議案』の採択を強行した場合、米国に相応の代価を支払わせる」と警告。「米国のこれまでの想定を上回る強力な行動を連続的に講じる」とした。

「北朝鮮は米国の加速する敵対的行動や核の脅威を抑止し、朝鮮半島や周辺地域での核戦争の危険を防止するため、超強力な熱核兵器を完成させた」と主張した。

KCNAは10日、核実験に貢献した科学者らや朝鮮人民軍・朝鮮労働党の高官らのため、金正恩委員長が宴会を催したと報じた。

[ソウル 11日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

訂正-再送イスラエル軍、期限後もレバノン駐留へ 停

ワールド

訂正-イスラエル、期限内にレバノンから軍撤収か焦点

ワールド

韓国裁判所、尹大統領の勾留延長認めず=聯合ニュース

ワールド

WHO、経費削減や事業見直しへ 最大拠出国の米脱退
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの頭の中
特集:トランプの頭の中
2025年1月28日号(1/21発売)

いよいよ始まる第2次トランプ政権。再任大統領の行動原理と世界観を知る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 2
    日鉄「逆転勝利」のチャンスはここにあり――アメリカ人の過半数はUSスチール問題を「全く知らない」
  • 3
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵を「いとも簡単に」爆撃する残虐映像をウクライナが公開
  • 4
    煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄…
  • 5
    いま金の価格が上がり続ける不思議
  • 6
    「後継者誕生?」バロン・トランプ氏、父の就任式で…
  • 7
    電気ショックの餌食に...作戦拒否のロシア兵をテーザ…
  • 8
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 9
    欧州だけでも「十分足りる」...トランプがウクライナ…
  • 10
    早くも困難に直面...トランプ新大統領が就任初日に果…
  • 1
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 2
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性客が「気味が悪い」...男性の反撃に「完璧な対処」の声
  • 3
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵を「いとも簡単に」爆撃する残虐映像をウクライナが公開
  • 4
    日鉄「逆転勝利」のチャンスはここにあり――アメリカ…
  • 5
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 6
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 7
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 8
    被害の全容が見通せない、LAの山火事...見渡す限りの…
  • 9
    煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄…
  • 10
    いま金の価格が上がり続ける不思議
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 9
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 10
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中