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ミャンマー衝突逃れバングラへ渡るロヒンギャ族 川岸に20人以上の遺体
8月31日、少なくとも過去5年で最悪の状態となったミャンマー北西部の武力衝突から、数万人の少数民族ロヒンギャ族が避難するなか、バングラデシュ国境警備隊は過去2日間で川岸に打ち上げられた子どもを含む20人以上の遺体を回収したと明らかにした。写真は、バングラデシュ国境警備隊に足止めされるロヒンギャ族。テクナフで撮影(2017年 ロイター/Mohammad Ponir Hossain)
少なくとも過去5年で最悪の状態となったミャンマー北西部の武力衝突から、数万人の少数民族ロヒンギャ族が避難するなか、バングラデシュ国境警備隊は過去2日間で川岸に打ち上げられた子どもを含む20人以上の遺体を回収したと明らかにした。
国連では、ヘイリー米国連大使が、ロヒンギャ族の武装勢力による最近の攻撃を非難したうえで、ミャンマーの治安部隊に対して、国際的な人道法を順守する責任があるとし、罪のない市民への攻撃を回避するよう求めた。
国連筋3人によると、25日以降、イスラム教徒である約2万7400人のロヒンギャ族が、ミャンマーからバングラデシュに逃れている。ミャンマーのラカイン州で、ロヒンギャ族の武装勢力が警察や軍基地を襲撃し、衝突により少なくとも117人が犠牲となっている。
バングラデシュにいる国連筋の話では、約2万人のロヒンギャ族が2国間の緩衝地帯で立ち往生しているという。その数は3万人に増えるとも予想されている。
バングラデシュ国境警備隊の司令官によると、ロヒンギャ族の乗ったボートが転覆した後、ナフ川のバングラデシュ側の川岸でロヒンギャ族の子ども11人と女性9人の遺体を31日発見した。
その前日には、ミャンマー国境警備警察が発砲したボートに乗り合わせていた、ロヒンギャ族の女性2人と子ども2人の遺体を回収したという。バングラデシュにいるロヒンギャ族のリーダーは、生存者の話として、2つのボートは共にすし詰め状態だったと語った。
ミャンマー国境沿いのコックスバザールでは、ロヒンギャ族のための簡易避難所が昨年10月、同様の暴力事件発生後に設けられていたが、現在それは拡大されている。
避難所に到着したモハメド・ラシドさん(45)は目に包帯をしている。ミャンマー軍がロヒンギャ族に発砲し、銃弾の破片が目に当たり、負傷したという。
ラシドさんによると、100人程度で国境を目指したが、途中で爆発に何度か遭い、死人が出たという。
「私たちは2日間、森に身を潜めていた。その後、国境で止められたが、どうにか通過することができた。私たちの村が燃やされたと聞いた」と、ラシドさんはロイターに語った。