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日本政治安倍首相「小池都知事は手ごわい相手、今は五輪に尽力して......」
8月4日、安倍晋三首相は民放テレビ番組に出演し、内閣改造後も支持率が低迷した場合でも解散総選挙は現時点で全く考えておらず、まず改造内閣で結果を出してからとの考えを示した。7月撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai)
安倍晋三首相は4日、民放テレビ番組に出演し、内閣改造後も支持率が低迷した場合でも解散総選挙は現時点で全く考えておらず、まず改造内閣で結果を出してからとの考えを示した。国政進出がささやかれる小池百合子東京都知事については「手ごわい相手」と述べる一方、当面はオリンピックに尽力するだろうとの見方を示した。
安倍首相は、昨日の内閣改造後に解散総選挙は「白紙」と答えたことについて、「全く考えていないと同じ意味だ」と説明。「まだ内閣改造をしたばかりで、結果も出していない。(改造して)支持率が上がるとも思っていない」と述べた。
小池都知事が「都民ファーストの会」を率いて国政進出することも解散総選挙に影響を与えるとの見方がある。その影響について「小池氏は発信能力が高く、大変相当てごわい相手。今の段階では知事として東京オリンピック成功に全力を尽くされていると思うし、私も小池氏と協力して素晴らしいオリンピックにしたい」と述べた。同知事の国政進出は東京オリンピック後になるとみているのかとの質問には、「小池氏本人が決めることだ」とした。
加計学園の獣医学部新設問題に関連して安倍首相は、1月20日に同学園による国会戦略特区申請が認められる前に、加計孝太郎・理事長から説明や依頼があったかについては「時代のニーズに合わせて新しいことをやりたいとの話はあったが、獣医学部の話は聞いていない」と否定。特区に認められた後も「私の方から連絡はとっていないし、彼からも連絡はきていない」と述べた。
加計氏の国会招致については、「国会が判断を下せば誠実に対応すると考えるだろう。本人が判断すること」だとした。
自衛隊の日報問題に関連して、野党が稲田朋美・前防衛相の国会出席を要求していることについて「特別監察は大変厳しいものであり、稲田氏からも聴取し、本人は真実を当然述べているのだろうと思う。政府の責任としては再発防止を進めてくことだ」と述べた。その上で、情報公開をしていく認識の欠如と説明責任の欠如に対して、人(大臣)を変えて対応していくことにした、との方針を示したが、最後に「もし国会が必要とするなら、本人も誠意を持って対応していくと思う」とも付け加えた。