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事故米海軍の駆逐艦また衝突事故 世界で艦隊運用を一時停止へ
8月21日、米海軍によると、同軍のミサイル駆逐艦「ジョン・S・マケイン」が、シンガポールの東方沖で商船1隻と衝突し、船員5人が負傷、10人が行方不明となっている。米海軍提供写真。2010年5月撮影(2017年 ロイター/U.S. Navy)
米海軍のミサイル駆逐艦「ジョン・S・マケイン」が21日、シンガポールの東方沖でタンカーと衝突する事故が発生し、海軍は同日、安全性を確認するため調査を行うとともに、艦隊の運用を一時停止すると発表した。
事故では船員5人が負傷、10人が行方不明となっている。
同艦はシンガポールの港に向かう途中にタンカーと衝突し、左舷後部を損傷したという。
トムソン・ロイターのデータによると、駆逐艦と衝突したのはリベリア籍のタンカー「Alnic MC」。
タンカーの乗組員はロイターの電話取材に対し、タンカーは台湾からシンガポールに約1万2000トンの燃料油を運搬中で、衝突に伴う油の流出はないと語った。
6月には米海軍の駆逐艦「フィッツジェラルド」が伊豆半島沖でコンテナ船と衝突する事故が起きたばかりで、アジアの海域で米海軍駆逐艦が関わる事故が起きるのはここ2カ月余りで2度目。
リチャードソン海軍作戦部長は今回の事故について、意図的な衝突やサイバー攻撃などの可能性を示す証拠は今のところ見当たらないと説明した上で、「調査では全ての可能性を検討する」と述べた。
同氏は記者団に対し、週内にも全世界で1─2日の艦隊運用停止を順次実施し、安全で効果的な運用を実現するための措置について話し合う方針を明らかにした。
調査では日本に派遣された兵士の訓練について、「兵士が軍事作戦や戦闘に対応する準備ができるようあらゆる措置を講じているか確認する」との考えを示した。
具体的には「作戦の速度や人員、機材、保守作業の傾向」などについて迅速に精査するとし、「原因を突き止める必要がある」と述べた。