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G20G20でハンブルグ入りしたトランプの散々な初日
ハンブルグでは6日、約1万人のデモ隊が警官隊と衝突する騒ぎに Pawel Kopczynski-REUTERS
<G20サミットのためにハンブルグ入りしたトランプだが、大物ミュージシャンが集うイベントには招待されず、激しいデモの歓迎を受け、高級ホテルはどこも満室......>
ドイツのハンブルグで7、8日に開かれる主要20カ国・地域(G20)サミットを前に、現地では6日、各国の首脳や大物ミュージシャンが参加する「グローバル市民フェスティバル」が開催された。しかしこのイベントに、ドナルド・トランプ米大統領は招待されなかった。
イベントには、コールドプレイやファレル・ウィリアムス、シャキーラなどの大物ミュージシャンと共に、カナダのトゥルドー首相、アルゼンチンのマクリ大統領、ノルウェーのソルベルグ首相ら各国首脳も参加した。国際的な医療問題、男女間格差、教育問題を改善するために約6億6000万ドルの支援金を各国政府から募ることがその目的だ。
イベントを主催した「グローバル・シティズン」の関係者によると、世界の恵まれない人々のために貢献すると公約している指導者だけを招待する方針のため、トランプは世界で最も影響力がある指導者の1人でありながら招待されなかった。
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グローバル・シティズンは世界の市民活動をオンライン上で支援するグループで、2012年9月にニューヨークのセントラルパークで最初の「グローバル市民フェスティバル」を成功させた。グループの目的は、世界中で極度の貧困を2030年までに撲滅すること。グループのサイトによると、これまでの活動で、2030年までに10億人の生活を改善する事業に対して300億ドルの資金を支援している。
今回のフェスティバルの様子は、グループのフェイスブックページ上でも生中継された。
トランプ系列のホテルがない!
イベントの一方では、サミットやトランプに抗議するデモ隊が警官隊と衝突する事態も起きた。デモはハンブルグの港近くで行われ、左派活動家など約1万人が参加した。一部の参加者が警官隊にれんがを投げたり、車に火を付けたりして暴徒化したため、警察が放水車を使って制圧した。
トランプ大統領に関しては、地球温暖化対策の国際的枠組みである「パリ協定」からアメリカが離脱すると表明したことが注目されている。声明の中でトランプは、パリ協定がアメリカにとって不公平な取り決めだと批判した。
一方、ニュースサイト「Buzzfeed」は5日から、トランプがハンブルグで豪華ホテルを確保できなかったと伝えている。地元紙によると、米政府担当者は当初「フォーシーズンズ」での宿泊を予定していたが、すでに満室になっていた。他の高級ホテルも予約で埋まっていたため、最後はハンブルグ市当局が宿泊先の確保に協力したようだ。
トランプの家族が経営する「トランプ・オーガニゼーション」は、ゴルフコースやオフィスビルと共にもちろんホテルも経営している。しかしハンブルグには系列のホテルはなく、トランプはドイツ連邦参議院の宿泊施設を利用し、随行スタッフはアメリカ総領事館に宿泊する。
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今回のサミット中、トランプは日本の安倍晋三首相や中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領らと会談する予定だ。