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ミサイル実験北朝鮮のミサイル、中距離弾か 40分930キロ飛び日本のEEZ内に
7月4日、国内報道によると、防衛省は、北朝鮮からミサイルが発射され、日本海の日本の排他的経済水域(EEZ)内に着水する可能性があると発表した。ジュネーブで6月20日撮影(2017年 ロイター/Pierre Albouy)
北朝鮮は4日午前、同国西岸から弾道ミサイル1発を発射した。ミサイルは約40分間、930キロ飛んで日本の排他的経済水域(EEZ)に落下したとみられる。高度2000キロ超に達した5月のミサイルより約10分長く飛行したが、米軍は現時点で、大陸間弾道弾(ICBM)ではなく中距離弾道弾と分析している。
日本政府によると、ミサイルは午前9時39分ごろに発射。米軍は、発射されたミサイルは1発で、37分間飛行して日本海に落下したとしている。韓国軍によると飛距離は930キロだったが、高度は現時点で確認できていないという。約30分、800キロを飛行した5月14日に発射されたミサイルは、高度が初めて2000キロを超えた。
安倍晋三首相は官邸で記者団に、「さらに脅威が増したことを明確に示すもの」と指摘。7日にドイツで始まる20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)で、米国のトランプ大統領、韓国の文在寅大統領と会談し、北朝鮮に対する国際社会の圧力を強める考えを示した。安倍首相は、「中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領にさらなる建設的な対応を取るよう働きかける」とも語った。
北朝鮮の弾道ミサイルが日本のEEZ内に落下したと推定されるのは5回目。米軍は初期段階の分析として、ICBMではなく中距離弾だったとしている。
トランプ大統領はツイッターに、「韓国と日本は我慢の限界だろう」と投稿。「中国が北朝鮮に重大な動きをし、この馬鹿げたことをきっぱりと終わらせるだろう」と指摘した。
(久保信博、石田仁志、山口貴也、ジャック・キム、フィル・スチュアート)