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アメリカ政治ロシア疑惑、米特別検察官が司法妨害の疑いでトランプを捜査
6月14日、米ワシントン・ポスト紙は複数の関係筋の話として、モラー特別検察官(写真)が司法妨害の疑いでトランプ大統領を捜査中と報じた。ワシントンで2013年6月撮影(2017年 ロイター/Larry Downing)
米ワシントン・ポスト紙は14日、複数の関係筋の話として、モラー特別検察官が司法妨害の疑いでトランプ大統領を捜査していると報じた。
モラー氏は昨年の米大統領選挙におけるロシアの関与とトランプ陣営との共謀について捜査中。コミー前連邦捜査局(FBI)長官は先週の議会証言で、大統領が自身を解任したのはFBIのロシア疑惑捜査を阻害するためだったとの認識を示していた。
ワシントン・ポストは、コーツ国家情報長官、ロジャーズ国家安全保障局(NSA)局長、リチャード・レジェット元NSA副局長が早ければ週内にもモラー氏の捜査チームによる聴取を受けることに同意した、と伝えた。
同紙によると、大統領に対する司法妨害捜査は、5月9日にコミー氏がFBI長官を解任された数日後に始まったという。
現職の大統領が刑事訴追されることはない見通しだが、司法妨害は弾劾の根拠となり得る。
トランプ大統領の弁護団は報道をすぐさま批判。スポークスマンのマーク・コラロ氏は「大統領に関する情報のFBIによる漏えいは悪意に満ち、許し難く、違法だ」と述べた。
モラー特別検察官のチームはコメントを拒否した。