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イラク首相「ISISの終焉」と宣言 北部拠点の象徴的モスク制圧

2017年6月30日(金)12時47分

 6月29日、イラク北部モスルの旧市街で過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦を進める政府軍は、歴史的礼拝所ヌーリ・モスク周辺を制圧。これを受け、アバディ首相は「偽りの国家の終わり」を迎えたと宣言した。モスルで28日撮影(2017年 ロイター/Ahmed Jadallah)

イラク北部モスルの旧市街で過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦を進める政府軍は29日、歴史的礼拝所ヌーリ・モスク周辺を制圧した。これを受け、アバディ首相は「偽りの国家の終わり」を迎えたと宣言した。

ISが3年前に「国家樹立」を宣言したモスクの奪還は、象徴的な勝利と言える。旧市街にはIS兵士がなお潜伏しているが、イラク当局はモスルでの戦闘が数日以内に終了するとみている。

アバディ氏は声明で「ヌーリ・モスクとハドバ尖塔の奪還はISという偽りの国家の終わりを意味する」と強調した。

モスル陥落によりイラク国内のIS支配地域は半減することになるが、同市の西部と南部はなおISの勢力下にあり、多数の住民が残っている。

一方、シリア国内のIS拠点であるラッカも陥落が近づいており、米軍の支援を受けたクルド系組織を中心とする連合軍が29日、同市を包囲した。シリア人権監視団が明らかにした。

[モスル/エルビル(イラク) 29日 ロイター]


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