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銃社会反トランプ主義の男が米共和党議員らを銃撃 ライフル100発乱射
6月14日、米共和党のスティーブ・スカリス下院議員が、野球の練習中に銃で撃たれた。写真は現場を警戒する警察官。同日撮影(2017年 ロイター/Joshua Roberts)
米首都ワシントン近郊のバージニア州アレクサンドリアで14日、共和党のスティーブ・スカリス下院議員らが野球の練習中、男に銃で撃たれ、同氏のほかに側近ら3人がけがを負った。
米高官によると、男はセントルイス郊外のベルビルの元家屋調査士、ジェームズ・ホジキンソン容疑者(66)。警察との銃撃戦で負傷し、警察によるとその後死亡した。
同容疑者はソーシャルメディアで、トランプ大統領に怒りをぶちまけ、フェイスブック上の反共和党集団にも加わっていたとみられる。
大統領選の民主党候補指名を争った、サンダース上院議員によると、同容疑者は自身の陣営でボランティアとして働いていたという。
警察や連邦捜査局(FBI)は、政治を背景とした計画的な犯行と断定するのは時期尚早とした。
スカリス議員はルイジアナ州選出で、下院共和党ナンバー3。腰を撃たれ、病院に搬送された。
現場に居合わせた議員によると、犯人はライフル銃で50─100発の銃弾を発射したもよう。
事件を受けトランプ大統領は、ペンス副大統領とともに状況を緊密に見守っているとの声明を発表した。
共和党議員はこの日の朝、15日に実施される民主党との年次野球大会に向け練習中だった。民主党議員は別の場所で練習していた。試合は予定通り、ワシントンDCで行われる。
米国では2011年にアリゾナ州で当時下院議員だったガブリエル・ギフォーズ氏が銃撃される事件が発生。今回の事件を受け、銃規制を巡る議論が再燃している。
FBIのティム・スレーター特別捜査官は記者団に対し、容疑者が共和党員に反感を抱いていたかどうかにはコメントしなかった。引き続き、犯行の動機や容疑者の関係先を調べるとし、事件に関連して拘留中の人物はいないと述べた。