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ロシアマクロン、ロシア政府系メディアを偽ニュースで非難
5月29日、フランスのマクロン大統領(右)は訪仏中のロシアのプーチン大統領との会談後の共同記者会見でロシアの政府系メディア2社を名指しし、仏大統領選期間中に自身をめぐる偽ニュースを流し選挙に影響を及ぼそうとしたとしてあらためて非難した。代表撮影(2017年 ロイター)
フランスのマクロン大統領は29日、訪仏中のロシアのプーチン大統領との会談後の共同記者会見でロシアの政府系メディア2社を名指しし、仏大統領選期間中に自身をめぐる偽ニュースを流し選挙に影響を及ぼそうとしたとしてあらためて非難した。
マクロン大統領が名指ししたのは「ロシア・トゥデー(RT)」と「スプートニク」。同大統領は記者団の質問に答える形で、「ロシア・トゥデーとスプートニクは選挙結果に影響を及ぼすエージェントとして、私個人、および私の選挙チームに関する偽ニュースを何度か広めた」とし、これら2つのメディアはプロパガンダ機関のような行動を示していたと述べた。
マクロン陣営は選挙期間中にデータベースやネットワークなどが不正にアクセスされ、不正アクセスはロシア国内から行われたと指摘。ロシア・トゥデーとスプートニクの記者の選挙本部への立ち入りを禁止する措置もとった。これに対しロシア大統領府、およびロシア・トゥデーは仏大統領選への関与疑惑を否定していた。
この日の共同記者会見でプーチン大統領はマクロン氏の発言には特に反応を示さなかったが、選挙期間中のマクロン陣営に対するハッキング疑惑について、疑惑でしかなく事実に基づいたものではないとのみコメントした。