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ネットトルコ政府、ウィキペディアのアクセス遮断 政府に「組織的中傷」
4月29日、トルコの通信監督当局はオンライン百科事典「ウィキペディア」へのアクセスを遮断した。不快もしくは国家安全保障を脅かすウェブサイトのアクセス禁止は法律で認められているとしている。写真は「ウィキペディア」のページ。ベルギー・ブリュッセルで2012年1月撮影(2017年 ロイター/Yves Herman)
トルコの通信監督当局は4月29日、オンライン百科事典「ウィキペディア」へのアクセスを遮断した。不快もしくは国家安全保障を脅かすウェブサイトのアクセス禁止は法律で認められているとしている。同国政府が言論の自由や他の基本的人権を侵害しているのではないかとの懸念が強まりそうだ。
情報通信技術局(BTK)はウェブサイトの声明で「技術分析や法的考慮の結果、このウェブサイト(ウィキペディア)に対する行政措置が取られた」と説明した。
国営アナドル通信によると、当局はウィキペディアの記事の一部はトルコ政府が武装集団と協力しているとの偽った記述をしているとし、同国に対する「組織的中傷」を企てていると主張。政府の要請を満たした場合、アクセス禁止を解くという。
監視団体のトルコブロックスによると、ウィキペディアのサイトは29日午前8時に全言語版でアクセスが不能となった。