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アメリカ政治トランプのロシア癒着疑惑捜査、特別検察官にミュラー元FBI長官
5月17日、米司法省は、2016年の米大統領選時のトランプ陣営とロシアとの癒着を巡る疑惑で、捜査を指揮する特別検察官にロバート・ミュラー元FBI長官(写真)を任命したと明らかにした。2011年2月撮影(2017年 ロイター/Jason Reed)
米司法省は17日、2016年の米大統領選時のトランプ陣営とロシアとの癒着を巡る疑惑で、捜査を指揮する特別検察官にロバート・ミュラー元連邦捜査局(FBI)長官を任命したと明らかにした。
司法省のロッド・ローゼンスタイン副長官は声明で「(特別検察官任命の)決定は、犯罪行為があった、もしくは、起訴が正当化されるとの結論ではない」とした上で「捜査結果に米国民が十分確信を持てるよう特別検察官が必要だと判断した」と説明した。
トランプ米大統領が先週、フリン前大統領補佐官とロシアとの関係を調査していたコミーFBI長官を突然解任したことを受け、大統領とロシアとの癒着疑惑が広がっている。議会では、真相究明に向け独立調査を求める声が高まっている。
ミュラー氏は9日にFBI長官を解任されたコミー氏の前任者。2001年の同時多発攻撃の1週間前にFBI長官に就任。2011年にはオバマ大統領に任期を2年延長するよう要請され、2013年まで同職を務めた。
議会は司法省の決定を歓迎した。上院のシューマー院内総務(民主党)は「このような状況では特別検察官が必要とされている。ローゼンスタイン副長官は適切な決定を下した」と評価した。
下院司法委員会のグッドラット委員長(共和党)は、ミュラー氏が「徹底した公正な捜査を行う」と確信しているとコメントした。