最新記事

キャリア

内向型人間が自覚すべき、ストレスを感じる10のポイント

2017年5月29日(月)18時22分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

sdominick-iStock.

<弱み(=ストレスを感じるポイント)は、心の要求の現れであり、適切なコミュニケーションの基準となるもの。内向型人間はまず自分の弱みを知っておこう>

世の中には、内向型人間と外向型人間がいる。おおざっぱに言えば、人付き合いが苦手な人と、人と関わるのが好きな人だ。

コミュニケーションコーチのシルビア・レーケンによれば、「自分は劣っている」と思い込みがちな内向型人間も、自分の「内向性」と正面から向き合い、自分の強みを活かせば、社会的に成功できる。

そこで前回の記事では、内向型人間の典型的な10の強みを紹介した。しかし、強みの裏側には弱みがあるもの。弱み、すなわち「ストレスを感じるポイント」を自覚しておくことも必要だと、レーケンは言う。

自らも内向型だというレーケンが著した『内向型人間のための人生戦略大全』(岡本朋子訳、CCCメディアハウス)では、第3章で内向型人間の典型的な弱みを10項目(以下)取り上げている。

(1):不安をかかえやすい
(2):細かいことにこだわる
(3):繊細すぎる
(4):受け身になる
(5):嫌なことから逃げる
(6):頭でっかち
(7):自己否定する
(8):柔軟性に欠ける
(9):人付き合いを避ける
(10):争うのがこわい

本書から抜粋し、5回に分けて転載するシリーズ。この第3回では「第3章 『内向型人間』の弱み」から一部を抜粋する。

※第1回:1人の時間が必要な内向型、人と会って元気になる外向型
※第2回:ネガティブになりがちな内向型人間にも、10の強みがある

◇ ◇ ◇

強みの裏側にあるもの

 本章のテーマは「内向型人間」がコミュニケーションで活かせる強みの裏側にあるもの、つまり、弱みです。影なくして光もないように、弱みなくして強みもありません。「内向型人間」の脳にすばらしい機能があるのなら、同じように欠陥もあるのです。また強みを活かせばすべてのコミュニケーションが円滑にいくというわけでもありません。悪い結果をもたらすこともあります。完璧なものなどこの世にはないのですから!

「内向型人間」の強みは集中力や本質を見出す力や分析力といった「内向きの力」です(この他にも強みがあることは前章で書いたとおりです)。この「内向きの力」の裏側にあるものが「外向きの力」です。多くの人間と関わるエネルギーや、仕事で成果を出したり、争いごとに立ち向かったりする能力のことです。

「ストレスポイント」を自覚すること

「弱み」や「弱点」といった言葉は少しわかりにくいかもしれません。「ストレスを感じるポイント」といったほうがわかりやすいでしょう。私たちは常に「ストレスポイント」を自覚していなくてはなりません。そうすることで自分の心の要求を知ることができるからです。たとえば他の人と会いすぎるとストレスを感じる人がいるとします。この人はこの「ストレスポイント」を自覚しておけば、さほどエネルギーを使わずに他人とコミュニケーションする方法を考えるようになります。また争いごとが嫌いな人は、それを意識することで、誰かと意見が対立しても冷静に対応しようとします。要するに「ストレスポイント」や「弱み」とは心の要求の現れであり、適切なコミュニケーションの基準になるものなのです!

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

世界の石油市場、26年は大幅な供給過剰に IEA予

ワールド

米中間選挙、民主党員の方が投票に意欲的=ロイター/

ビジネス

ユーロ圏9月の鉱工業生産、予想下回る伸び 独伊は堅

ビジネス

ECB、地政学リスク過小評価に警鐘 銀行規制緩和に
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    ファン激怒...『スター・ウォーズ』人気キャラの続編をディズニーが中止に、5000人超の「怒りの署名活動」に発展
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    ついに開館した「大エジプト博物館」の展示内容とは…
  • 8
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 9
    冬ごもりを忘れたクマが来る――「穴持たず」が引き起…
  • 10
    中国が進める「巨大ダム計画」の矛盾...グリーンでも…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 6
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 7
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 8
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中