最新記事

弾道ミサイル

北朝鮮が弾道ミサイル1発を発射 同国内陸部に落下し失敗か

2017年4月29日(土)11時35分

 4月29日、韓国軍は、北朝鮮が同日、平壌の北方から弾道ミサイルを発射したと明らかにした。発射は失敗に終わったもようだとしている。写真は北朝鮮が金日成の生誕105周年記念軍事パレードで披露した潜水艦発射弾道ミサイル、4月15日撮影。(2017年 ロイター/Damir Sagolj)

国際的な孤立を深める北朝鮮は29日、平壌の北方から1発の弾道ミサイルを発射したが、発射は失敗に終わったもようだと韓国軍が明らかにした。聯合ニュースは、発射直後に爆発したとの見方を伝えた。

国連安保理は28日、北朝鮮問題を巡り閣僚級会合を開催。議長を務めたティラーソン米国務長官は、北朝鮮のミサイル・核開発を抑制しなければ「破滅的な結果」を招くと訴えていた。

また、首相官邸で同日会見した菅義偉官房長官は、北朝鮮が同日午前5時半ごろ、1発の弾道ミサイルを発射し、約50キロ離れた北朝鮮内陸部に落下したもようだと明らかにした。

菅長官によると、英国訪問中の安倍晋三首相に直ちに報告し、安倍首相からは1)情報収集、分析に全力を挙げ、国民に対し、迅速・的確な情報提供を行う、2)航空機、船舶等の安全確認を徹底する、3)不測の事態に備え、万全の態勢を取る──の3項目の指示があった。

菅長官は、北朝鮮の弾道ミサイル発射があったとすれば、国連安保理決議などへの明白な違反であり、たび重なる北朝鮮の挑発行為は断じて容認できず、厳重に抗議を行ったと述べた。

また、稲田朋美防衛相も同日午前、この問題で情報収集、分析を行い、北朝鮮に対する警戒、監視を強めて行く方針を示した。

*情報を追加しました。



[ソウル 29日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ASEAN、ミャンマー選挙に全関係者の参加望む=タ

ビジネス

鴻海、日産への関心保留 ホンダとの協議見極め=ブル

ビジネス

独小売業の業況感が悪化 年末商戦も盛り上がらず=I

ビジネス

中国国債利回りが軒並み低下、人民銀の警告に取り合わ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:アサド政権崩壊
特集:アサド政権崩壊
2024年12月24日号(12/17発売)

アサドの独裁国家があっけなく瓦解。新体制のシリアを世界は楽観視できるのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──ゼレンスキー
  • 2
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達した...ここまで来るのに40年以上の歳月を要した
  • 3
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 4
    おやつをやめずに食生活を改善できる?...和田秀樹医…
  • 5
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の…
  • 6
    電池交換も充電も不要に? ダイヤモンドが拓く「数千…
  • 7
    「均等法第一世代」独身で昇進を続けた女性が役職定…
  • 8
    米電子偵察機「コブラボール」が日本海上空を連日飛…
  • 9
    クッキーモンスター、アウディで高速道路を疾走...ス…
  • 10
    藻類の力で「貴金属リサイクル率」向上...日本発スタ…
  • 1
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──ゼレンスキー
  • 2
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いするかで「健康改善できる可能性」の研究
  • 3
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達した...ここまで来るのに40年以上の歳月を要した
  • 4
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 5
    「どんなゲームよりも熾烈」...ロシアの火炎放射器「…
  • 6
    電池交換も充電も不要に? ダイヤモンドが拓く「数千…
  • 7
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 8
    ウクライナ「ATACMS」攻撃を受けたロシア国内の航空…
  • 9
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 10
    【クイズ】アメリカにとって最大の貿易相手はどこの…
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 4
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 5
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 6
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 7
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 8
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 9
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、…
  • 10
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中