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朝鮮半島北朝鮮の脅威増大、必要あれば空母から2時間で攻撃=米軍司令官
4月26日、ハリス米太平洋軍司令官は、空母カール・ビンソンはフィリピン海を航行中で、必要となれば北朝鮮を2時間で攻撃できる位置にあると明らかにした。写真はワシントンで撮影(2017年 ロイター/Yuri Gripas)
ハリス米太平洋軍司令官は26日、空母カール・ビンソンはフィリピン海を航行中で、必要となれば北朝鮮を2時間で攻撃できる位置にあると明らかにした。また、北朝鮮のミサイルや核兵器の脅威が増大していることを踏まえると、米国はとりわけハワイなど、ミサイル防衛能力の強化が必要な可能性があるとの認識を示した。
同司令官は議会証言で「北朝鮮が能力を持てば、日米韓を攻撃することはないとのあなた方の自信を共有しない」と指摘。ハワイの防衛は当面は十分だが将来的に不安があるとし、北朝鮮がミサイルを発射した場合に備え、新たなレーダーや迎撃機の配備を検討することを提案した。
韓国に配備を進めている新型迎撃ミサイルTHAAD(サード)については、数日以内に稼動可能な状況になるとの見方を示した。
さらに、近く南シナ海で一段の「航行の自由」作戦が行われるだろうとも述べた。
米軍は北朝鮮への威嚇のため、空母カール・ビンソンからなる空母打撃群に朝鮮半島沖に向かうよう指示。韓国の基地に25日入港した米原子力潜水艦「ミシガン」と合流させる。韓国の海軍は先に、米軍の空母打撃群と演習を行うと発表している。
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