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欧州メルケル独首相「トルコの挑発に応じるつもりない」
3月16日、ドイツのメルケル首相は、同国とオランダを「ファシズム」と非難したトルコ政府の挑発に応じるつもりはないとの考えを示した。アンカラを訪問した同首相(左)とエルドアン大統領。先月2日撮影(2017年 ロイター/Umit Bektas)
ドイツのメルケル首相は16日、同国とオランダを「ファシズム」と非難したトルコ政府の挑発に応じるつもりはないとの考えを示した。
トルコのエルドアン大統領は先に、4月の国民投票に向けてトルコ閣僚がドイツとオランダで計画していた集会を両国政府が禁じたことを受け、オランダを「ナチスの残党」、ドイツを「ファシスト」と非難した。
メルケル首相は独地方紙ザールブリュッケン・ツァイトゥングに対し、自身が武装組織「クルド労働者党(PKK)」のテロリストを支援しているとするエルドアン大統領の批判はばかげていると発言。「私は挑発合戦に参加するつもりはない」と述べた。
また、エルドアン大統領のオランダへの非難にも触れ、「侮辱行為をやめるべき」と語った。
メルケル首相は先に、エルドアン大統領に対し、ドイツ批判に「ナチス」を引き合いに出す行為について、両国の緊密な関係にふさわしくないとして、やめるよう求めている。
首相はまた、トルコの政治家がドイツへの入国を望む場合、誰がどの目的で入国するかを公表し、入国後はドイツの法規則に従う必要があると強調した。