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医療アメリカ共和党のオバマケア代替案、数千万人が保険失う
3月13日、米議会予算局(CBO)は、共和党が提示した医療保険制度改革法(オバマケア)の代替案に関する評価報告書を公表し、代替案の下では来年までに1400万人が保険を失うとの試算を明らかにした。写真は代替案について話すライアン下院議長、8日撮影(2017年 ロイター/Joshua Roberts)
米議会予算局(CBO)は13日、共和党が提示した医療保険制度改革法(オバマケア)の代替案に関する評価報告書を公表し、代替案の下では来年までに1400万人が保険を失うとの試算を明らかにした。
未加入者の数は2026年までに5200万人に達すると試算し、オバマケアを現行のまま維持した場合に予想される2800万人よりも2400万人多い見積もりとなった。
ただ、代替案では2017─26年の間に連邦政府の赤字が3370億ドル削減されるとした。
代替案では未加入者への罰金を廃止するため、健康な人の加入が減ると予想されることから、保険料は18年と19年にそれぞれ15─20%値上がりすると試算した。ただ、20年以降は保険市場の自由化などで保険料の下落が見込まれるとした。
共和党のライアン下院議長はCBOの報告書について、共和党案によって最終的に保険料が下がることが示されたと指摘し、議会と政権は医療制度の改革に向けさらなる措置を講じていくと表明した。
一方、ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院のヘルスケアプログラム担当責任者クレイグ・ガースウェイト氏は、代替案の下では大方の予想を上回る数の国民が予想よりも早く保険を失うことが示されたとし、共和党にとって不利な内容だ述べた。
プライス厚生長官はホワイトハウスで記者団に対し、CBOの報告書は規制改革や他の医療保険改革の取り組みなどを考慮していないとして、強く反対する立場を表明した。