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香港当局、中国支持の行政長官誕生で雨傘運動リーダーら9人起訴へ

2017年3月27日(月)16時54分

3月27日、香港の次期行政長官に中国が支持する林鄭月娥(キャリー・ラム)氏(写真左)が当選したことを受け、警察当局が、選挙制度の民主化を求めた2014年の大規模デモ「雨傘運動」を組織したり率いたりしたリーダーのうち、少なくとも9人を起訴する意向であることが分かった。香港で撮影(2017年 ロイター/Bobby Yip)

香港の次期行政長官に中国が支持する林鄭月娥(キャリー・ラム)氏が当選したことを受け、警察当局が、選挙制度の民主化を求めた2014年の大規模デモ「雨傘運動」を組織したり率いたりしたリーダーのうち、少なくとも9人を起訴する意向であることが分かった。抗議活動のリーダーらが27日、明らかにした。

雨傘運動の指導者の1人で社会学の教授でもある陳健民氏は「公的生活妨害」への関与や扇動など3つの罪で起訴すると警察当局から連絡を受けたと明かした。

香港大学の法学教授で抗議活動のリーダーでもある戴耀廷氏も、警察から接触があったことを確認したほか、香港最年少の議員で雨傘運動の中心的人物だった羅冠聰(ネイサン・ロー)氏によると、2人の元学生リーダーが起訴に関する連絡を受けたという。

当局が起訴をこれほど長い間待った理由は今のところ不明。警察はロイターのコメントの求めに応じていない。

[香港 27日 ロイター]


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