トランプ、大統領補佐官に対ロ強硬派の陸軍中将を指名
2月20日、トランプ米大統領は、大統領補佐官(国家安全保障担当)に陸軍中将のヒューバート・レイモンド・マクマスター氏(54)を指名した(2017年 ロイター/Kevin Lamarque)
トランプ米大統領は20日、大統領補佐官(国家安全保障担当)に陸軍中将のヒューバート・レイモンド・マクマスター氏(54)を指名した。ロシア接触疑惑で辞任したフリン氏の後任となる。
フリン氏辞任後に大統領補佐官を代行していた元陸軍幹部のキース・ケロッグ氏を国家安全保障会議(NSC)の首席補佐官に指名する人事も合わせて発表した。
大統領は記者団に対し、マクマスター氏について「多大な才能と経験を持っている」とし、「米軍の誰からも高く評価されている人物。政権に迎えられて光栄だ」と語った。
ただ、マクマスター氏はフリン氏とは異なり、ロシアは脅威であり、米国の敵対国であるとする従来の米安全保障チームの見解を共有しているため、対ロシア政策を巡って大統領と意見が対立する可能性がある。
大統領はこの週末、フロリダ州ウェストパームビーチの別荘でフリン氏の後任となる大統領補佐官候補の人選を進め、マクマスター氏のほか、ケロッグ氏、ジョン・ボルトン元国連大使も候補に挙がっていた。
最初に後任に指名されたロバート・ハワード退役海軍中将は家庭の事情や経済的理由から就任を辞退していた。
大統領補佐官の就任にあたっては米上院の承認を必要としない。