早稲田大学ビジネススクールの魅力は、多様性の中でグローバルな経験を積める環境
選び抜かれた学生の質の高さが最大の強み(写真提供:WBS)
<国内ビジネススクールでトップクラスの人気を誇る早稲田大学ビジネススクールは、学生のレベルの高さと、英語でも専門知識を学べるグローバルな環境で差別化を図る>
増え続ける国内ビジネススクールの中でも、トップクラスの人気を誇る早稲田大学ビジネススクール(Waseda Business School=WBS)。多様なニーズに対応してグローバルな人材を育成する、新時代のビジネススクールの魅力に迫った。
選抜された学生の質の高さが最大の強み
平日の昼間を中心に2年間学ぶ「全日制グローバル」や、1年間の短期間で集中して学ぶ「1年制総合(全日制)」など、合計8つのプログラムを持つWBS。このうち3つは英語で履修するプログラムで、グローバルな人材を育成するニーズにも対応している。
ビジネスパーソンの志願者が最も多いのが、働きながら平日の夜間と土曜に通うことができる「夜間主総合」。1年目はMBAに関わる幅広い分野から好きな科目を選び、2年目に専門分野をゼミで学ぶ2年制プログラムだ。ジェネラルマネジメントについて学びつつ、自身の得意領域を構築することができる。
WBSと言えば、昨年春に「商学研究科ビジネス専攻」と「ファイナンス研究科」という大学院が統合し、「経営管理研究科」として新たにスタートしたことが記憶に新しい。これによって、経営分野だけでなくファイナンス(企業財務・金融)分野の科目を履修することができるようになり、経営を総合的に学びたい人にとってはより魅力的なプログラムとなった。
これに対して、社会での実務経験からすでに専門分野を持ち、さらに専門知識を深めていきたい人に向けたのが「夜間主プロフェッショナル」。「マネジメント専修」と「ファイナンス専修」に分かれ、前者は戦略や経営、起業などを、後者は企業の財務を専門的に学びたい人のために設けられている。2年間にわたってゼミで学ぶため、専門分野を極められるのが特徴だ。3つの夜間プログラムの募集定員は計140名で、多数の学生が通う規模の大きさも特徴の一つだ。
【参考記事】MBAのトレンドは海外留学から国内ビジネススクールへ
そしてWBSの最大の強みは学生の「質」と言われている。「これまでの夜間主総合の倍率は2.5~3倍で、この数字は国内のビジネススクールではトップクラス。多数の志願者から学ぶ意志やMBA取得後のビジョンが明確な人を選抜するので、自ずと学生の質は高くなる。」と、入試・広報担当の岸雄太氏は説明する。国内外を問わず、ビジネススクールへ通う目的のひとつは、学生同士のネットワークづくりで、クラスの学生のレベルが高いほど学生の満足度も高まる。
約40人在籍する教員について、岸氏はバランスの取れた布陣になっていることを強調する。「実務家出身の教員と学究肌の教員とのバランスが考慮されている。トップレベルの実務家がそろっているのは強みですが、一方で学術として経営を理論的に勉強したいという学生も多いので、経営学会などで活躍されている教員の層にも厚みを持たせている。もちろん、両方のことを熟知している教員も多数いて、さまざまな視点からの意見や考え方に触れられることは、学生にとっても有益だ。」