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アメリカ政治トランプ「欧州の過激派攻撃を報道しない」とメディア批判
2月7日、トランプ米大統領は6日、フロリダ州のマクディル空軍基地で兵士らを前に演説し、メディアがイスラム過激派による欧州での攻撃を取り上げていないと非難した。同空軍基地で特殊作戦軍と中央軍の代表者らを前に演説するトランプ大統領(2017年 ロイター/Carlos Barria)
トランプ米大統領は6日、フロリダ州のマクディル空軍基地で兵士らを前に演説し、メディアがイスラム過激派による欧州での攻撃を取り上げていないと非難した。
大統領はどの攻撃が報道されなかったのか、どこのメディアが攻撃を無視したのかは明らかにせず、主張を裏付けるような具体例も示さなかった。
大統領は過激派の攻撃について「欧州全域で起きている。報道さえされない状況になっている」と強調。
「多くの場合、極めて不誠実な報道機関は報道したがらない。彼らには彼らの理由があり、君たちにも理解できるだろう」と続けた。
ホワイトハウスはその後、2014年9月から2016年12月に世界で起きた78件の攻撃のリストを公表。ホワイトハウスの当局者は「報道機関はこれら個々のケースの報道に、以前と同じ手間をかけていない」と指摘。「それが『新たな標準(ニューノーマル)』となってはならない」と述べた。
フロリダのジャーナリズム専門教育研究機関、ポインター・インスティテュートのアル・トムキンス氏は「ISIS(過激派組織イスラム国)の攻撃について記者が報道しない理由があるという示唆は、実にとっぴというしかない」と話した。