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アメリカ経済米空調大手キャリア、工場のメキシコ移転断念 トランプとの合意で
11月30日、米航空機エンジン・機械大手ユナイテッド・テクノロジーズ(UTC)傘下の空調大手キャリアは、メキシコに移転予定だったインディアナ州工場の雇用1000人を維持することで、トランプ次期大統領とペンス次期副大統領(同州知事)と合意したと発表した。写真はトランプ氏(左)とペンス氏。ウィスコンシン州で8月撮影(2016年 ロイター/Eric Thayer)
米航空機エンジン・機械大手ユナイテッド・テクノロジーズ(UTC)傘下の空調大手キャリアは30日、メキシコに移転予定だったインディアナ州工場の雇用1000人を維持することで、トランプ次期大統領とペンス次期副大統領(同州知事)と合意したと発表した。
合意に伴い、インディアナ州は同社に助成金を支給する。トランプ氏は、米国のビジネス環境を改善することを同社に約束したという。
助成金の額は不明だが、関係者によると、工場移転で想定していたコスト削減効果(6500万ドル)のごく一部に相当する額という。
同社は「トランプ・ペンス次期政権がビジネス社会を支え、国内ビジネス環境の改善と競争力強化を進める方針を力説したため、今日の合意に至った」と表明した。
トランプ氏は、大統領選で雇用流出の阻止を公約に掲げていた。