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香港「中国の香港干渉、金融センターの地位を脅かす憂慮すべき水準」米議会諮問委
11月17日、米議会の諮問機関である米中経済安全保障調査委員会は16日公表の年次報告書で、中国による香港への干渉は憂慮すべき水準に高まっているとし、金融センターとしての香港の地位を脅かす可能性があるとの見解を示した。写真は13日、立法会議事堂周辺で行われた香港の独立反対を唱える親中派によるデモの様子(2016年 ロイター/Tyrone Siu)
米議会の諮問機関である米中経済安全保障調査委員会(USCC)は16日に公表した年次報告書で、中国による香港への干渉は憂慮すべき水準に高まっているとし、金融センターとしての香港の地位を脅かす可能性があるとの見解を示した。
USCCは、米中間の経済問題や安全保障問題について議論する超党派の委員会。
報告書は「通商や投資で米国と香港のつながりは強く、世界の金融ハブとしての香港の地位は米国にとって重要な経済的意味を持つ」と指摘。
1997年に英国から主権を返還された香港について、中国は「一国二制度」下で「高度な自治」を保障するとしてきた。
報告書は、香港の雑誌編集者が中国で収監された事件に言及し、「この出来事で一国二制度の維持は脅威にさらされ、世界の金融センターの一つとしての香港の地位を疑問視する委員も出ている」との認識を示した。