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アメリカ政治トランプ政権「メキシコ国境の壁」早期建設、ムスリム移民登録も
11月15日、米国のトランプ次期大統領に助言をしているとされる移民政策の専門家は、トランプ氏の掲げるメキシコ国境での壁建設について、新政権が議会承認を待たずに着手する可能性があるとの見方を示した。写真はアリゾナ州で10月撮影(2016年 ロイター/Wolfgang Rattay)
米国のトランプ次期大統領に助言をしているとされる移民政策の専門家は、トランプ氏の掲げるメキシコ国境での壁建設について、新政権が議会承認を待たずに着手する可能性があるとの見方を示した。
この人物は、政権移行チームの主要メンバーと報じられるカンザス州のクリス・コバチ州務長官で、アリゾナ州などで厳しい移民法の制定を支援した経験がある。
コバチ氏は過去数カ月、トランプ氏の政策顧問ら十数人との電話会議に定期的に出席。インタビューに対し、凶悪犯罪の疑いで起訴された不法移民の一部は有罪判決が出ていなくても国外退去とすべきだとの見解を示した。トランプ氏は、犯罪歴のある最大300万人の不法移民を国外退去とする考えを示唆している。
コバチ氏によると、政策顧問らはイスラム教徒の多い国からの移民を再び登録制にすることも検討している。オバマ大統領が認めた不法移民の送還一時免除や就労許可申請の受理についての大統領令を無効にする方策も模索しているという。
政権移行チームは、コバチ氏が同チームに参加しているかどうかについての問い合わせに答えていない。