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アメリカ政治トランプ、メキシコ国境に設置する壁、一部はフェンスで代用を示唆
11月13日、トランプ次期米大統領はメキシコとの国境に壁をつくるとの選挙公約について、一部で壁の代わりに「フェンス」を設置する可能性を示唆した。米・メキシコ国境で8月撮影(2016年 ロイター/File Photo)
トランプ次期米大統領はメキシコとの国境に壁をつくるとの選挙公約について、一部で壁の代わりに「フェンス」を設置する可能性を示唆した。また犯罪歴のある最大300万人の不法移民を強制送還する考えを示した。
CBSテレビの番組「60ミニッツ」のインタビュー内容が13日公表された。
それによるとトランプ氏は一部では壁の方が適切だが「フェンスも使われる可能性がある」と述べた。
また「われわれは犯罪者や犯罪歴のある人物、ギャングのメンバー、麻薬密売人など200万人、あるいは300万人を追放するか投獄する」と語った。
不法移民を強制送還するための特別部隊を設立するとのトランプ氏の公約について、ライアン下院議長はCNNの番組で「強制送還部隊の設立は計画していない。トランプ氏も考えていない」と言明した。「われわれが焦点を当てているのは国境警備だ」と説明した。
マッカーシー下院院内総務はフォックス・ニュースの番組で、メキシコとの国境に設置する壁の一部は「バーチャル」なものになり、実際にはドローン(無人機)を投入して警戒に当たらせる可能性があると語った。
トランプ氏がウォール・ストリート・ジャーナル紙とのインタビューで、医療保険制度改革(オバマケア)を撤廃せず一部を維持する考えを示したが、ライアン議長は「医療保険の機能している部分を損なわずに問題を修正することは可能だ」と述べ、支持する考えを示した。