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アメリカ大統領選開票速報大統領選のトランプ優勢にらみ東京市場で円高・株安が進行
11月9日、東京市場は、米大統領選挙の開票結果をにらみながら、ドル/円、日経平均ともに乱高下する展開となった。写真は都内で撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)
9日の東京市場は、米大統領選挙の開票結果をにらみながら、ドル/円、日経平均<.N225>ともに乱高下する展開となった。
市場が注目したのは、フロリダ州など激戦州の動向。クリントン氏が優勢と伝えられた午前10時前には、ドルが一時105円をつけ、日経平均も午前10時ごろに前日比200円高となった。
しかし、徐々にトランプ氏が勢いを増し、オハイオ州でもリードするとドル/円、日経平均ともに急落。ドルは103円割れ、日経平均も一時、500円安となった。
午後に入っても、この流れは変わらず、ドルは102円を割り込み、日経平均先物も12月限が前日比700円を超える下げとなった。
菅義偉官房長官は午前の会見で「次の米大統領が誰になるにせよ、日米同盟は日米外交の基軸であり、アジア太平洋や世界の平和と繁栄のために、米国と緊密に協力していくことは変わらない」と述べる一方、市場の動きについては「市場に過度な動きがあるかどうかも含めて注視し、対応すべきところは対応していく」との考えを示した。
(石田仁志)