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米テスラ、太陽光発電の屋根タイルを買収先ベンチャーと開発、来夏出荷へ

2016年10月31日(月)10時34分

 10月28日、米電気自動車メーカー、テスラ・モーターズ(写真)のマスク最高経営責任者は28日、太陽光発電ベンチャー、ソーラーシティと共同で屋根タイルと一体化させた太陽光パネルを開発したと発表した。7月撮影(2016年 ロイター/Arnd Wiegmann)

米電気自動車(EV)メーカー、テスラ・モーターズのマスク最高経営責任者(CEO)は28日、太陽光発電ベンチャー、ソーラーシティと共同で屋根タイルと一体化させた太陽光パネルを開発したと発表した。

テスラはソーラーシティの買収計画を発表しており、両社の合併に関する株主投票は11月17日に予定されている。マスク氏は両社の筆頭株主。

早ければ来夏にも出荷を開始する。テスラは価格の詳細は明らかにしていないが、屋根に設置する通常の太陽光パネルより割安になるとしている。

その上でマスク氏は、ソーラーシティと合併しなければ新製品の投入は困難だと指摘。2社が合併しなければ「物事に遅れが生じ、製品価格も割高になり、株主にとって良くない」と述べた。

同氏はこのほか、次世代の蓄電池も発表した。

ソーラーシティの共同創業者でマスク氏のいとこでもあるピーター・ライブ氏は、屋根タイルと組み合わせたパネルについて、1─2年以内に新型屋根市場で5%のシェアを容易に獲得できるとの見方を示した。



[28日 ロイター]


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