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フィリピン比財務相「日本の納税者に感謝、中小企業を歓迎」
10月27日、フィリピンのカルロス・ドミンゲス財務相は、ロイターのインタビューで、日本からの投資や経済援助について「日本政府というよりも、納税者に感謝する。開発援助の資金は無駄にしない。双方に恩恵となり、正しく使われるようにしたい」と話した。写真は26日、都内で開かれたフィリピン経済フォーラムで撮影(2016年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
フィリピンのカルロス・ドミンゲス財務相は27日、ロイターのインタビューで、日本からの投資や経済援助について「日本政府というよりも、納税者に感謝する。開発援助の資金は無駄にしない。双方に恩恵となり、正しく使われるようにしたい」と話した。
また、大企業より中小企業の進出に期待し、日本の自動車部品や電子機器の工場を誘致したいと語る。故郷ダバオには日本人コミュニティーがあったことから、親日家であることも強調した。
同相は、アジア地域との経済的連携を強めたいという。「ASEAN(東南アジア諸国連合)には6億人の人口を抱えるマーケットがあり成長を続けている。中国でも13億人の経済が成長している。日本は長年の友好国だし韓国は良いパートナー。もっと統合を進めるべき」と述べた。欧州連合(EU)やNAFTA(北米自由貿易協定)のような統合モデルが考えられるとした。
ドゥテルテ大統領とは幼なじみで、大統領との関係を「竹馬の友」と日本語で表現する。大統領の子ども時代については「いたずらっ子だった」が、クラスの人気者だったかとの質問には「ノー。彼は普通の少年だった」と話す。
大統領の過激な言動については、目標を達成することに集中しており「それを妨げようとする人に対して激しく攻撃する」と説明した。反米的な発言についても「全ては(大統領)選挙の中で始まった。米国大使が選挙に介入し、ドゥテルテ氏を批判して他の候補者を応援したからだ」と語った。とはいえ、大統領の発言はあくまで政治的なものであり、米国の投資や米企業とのビジネスは「もちろん歓迎している」とした。
(宮崎亜巳、エレイン・リーズ)