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石油「世界的な石油減産、来月のOPEC総会で合意の公算」サウジ資源相
10月10日、サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相(写真)は、原油減産をOPEC非加盟国にも呼びかけ、11月の総会で世界的な供給制限で合意が得られる可能性があるとの見通しを示した。イスタンブールで開かれている世界エネルギー会議で撮影(2016年 ロイター/Murad Sezer)
サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は10日、原油減産をロシアなどの石油輸出国機構(OPEC)非加盟国にも呼びかけ、11月のOPEC総会で世界的な供給制限で合意が得られる可能性があるとの見通しを示した。
同エネルギー相はイスタンブールで開かれている「世界エネルギー会議」で、「OPECは過度に引き締めることにより市場に衝撃を与えることは避ける必要がある」とし、OPECは均衡の取れた責任ある態度を取る必要があると述べた。
そのうえで「原油価格は過度に低い水準に下落しており、これにより投資が影響を受け、多くの企業や国が苦しんでいる。われわれは市場に誤ったシグナルを送り、市場の価格に衝撃を与えたくない」とし、来月のOPEC総会で合意が得られると楽観的に見ているとの立場を示した。
減産をめぐっては、OPEC非加盟国のロシアのプーチン大統領がこの日、「世界的なエネルギー部門の安定を維持するためには、現在の状況下では増産凍結、もしくは減産が唯一の正しい決定となる公算が大きい」とし、OPECの減産合意にロシアも参加する用意があることを明らかにしている。