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シリア内戦ロシア「アメリカは事実上のテロ支援国家」
Darren Ornitz-REUTERS
<2週間前に停戦が破られてから、アレッポでは無差別攻撃が激化しているが、米ロは口喧嘩が止められない> 写真は先週、シリア紛争解決のため国連安保理で会談したラブロフ(左)とケリー
シリア内戦をめぐってアメリカとの対立姿勢を強めるロシアは、アメリカが「事実上テロリストを支援している」と非難した。
ジョン・ケリー米国務長官はロシアのセルゲイ・ラブロフ外相と28日に行なった電話会談で、ロシア側がアレッポでの戦闘を止めて停戦を守らなければ米ロの2国間協議を打ち切ると通告した。
またシリアのバシャル・アサド政権を支持するロシアがシリアで民間人を含めた無差別攻撃を続ければ、かえって反政府勢力への支持が強まり「ロシアの資産や、場合によってはロシア本土」を狙う攻撃を企てさせる結果を招くと言った。
これに憤ったのが、ロシアのセルゲイ・リャブコフ外務次官だ。
彼はケリーの発言の翌日、ロシア国営のイタル・タス通信に、「アメリカ側の言い分は言語道断」と語った。「シリアでテロリストと戦う我々を公然と脅迫したようなもの。オバマ政権は事実上テロリストを支援しているとしか言いようがない」
2週間前に停戦が破られてから、アレッポへの無差別攻撃は激しさを増している。1週間で200人以上が命を落としたという報告もある。人権団体アムネスティ・インターナショナルはこれを無差別攻撃ではなく「意図的な絶滅作戦」と呼ぶ。
このまま米ロの対立が続けば、文字通り最後の1人まで殺されることになりかねない。