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ドイツ銀行ドイツ銀、リーマンのようにはならない=オーストリア財務相
9月29日、オーストリアのシェリング財務相はドイツ銀行は経営破たんした米リーマン・ブラザーズのようにはならないとの見解を示した。ただ、欧州の銀行は利益面では広範な危機に直面しているとの認識は示した。写真は2015年10月、フランクフルトのドイツ銀本店(2016年 ロイター/Kai Pfaffenbach)
オーストリアのシェリング財務相は、ドイツ銀行は経営破たんした米リーマン・ブラザーズのようにはならないとの見解を示した。ただ、欧州の銀行は利益面では広範な危機に直面しているとの認識は示した。
同財務相はロイターのインタビューで、ドイツ銀は欧州のリーマン・ブラザーズになるかとの質問に対し「そうはならない」とし、「金融危機後も銀行問題への対策はあまり進んでいないのが現状で、欧州の銀行は利益の面では危機に直面しているが、欧州では銀行危機は発生していないことは確実に言える」と述べた。
そのうえで、金利状況を反映し欧州の銀行の利益率は思わしくない水準にあるとの考えを示し、「銀行はこうした状況に対処し、再編する必要がある」と述べた。
シェリング財務相はまた、ドイツ銀をめぐる問題が次回の欧州財務相会合で議題として取り上げられる計画はないと言明。
リーマンの破たんがあれほどの影響を及ぼすとは誰もが予想できなかったため警戒する必要はあるとしながらも、欧州には銀行同盟、単一の銀行監督制度や預金保護制度などが整備されており、「欧州では金融市場の安定化に向け必要なすべての手段は整っている」と指摘。世界的に大きな影響を及ぼしたリーマン破たんのような事態には陥らないとの見方を示した。
また、オーストリアを含む各国政府は欧州中央銀行(ECB)の緩和措置を脇から支えるためにより大きな役割を果たす必要があるとも指摘。金融政策のみで目標を達成することはできないとし、多くの困難は存在するが「別の手段である財政政策を(金融政策と)組み合わせる必要がある」と述べた。