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ベネズエラ米ケリー国務長官とベネズエラ大統領が会談、対話継続で一致
9月26日、ケリー米国務長官がコロンビア北部の都市カルタヘナで、ベネズエラのマドゥロ大統領と会談した。両者の公式な会談はケリー国務長官の就任後初めて。ミラフローレス宮殿で撮影。提供写真(2016年 ロイター)
ケリー米国務長官が26日、コロンビア北部の都市カルタヘナでベネズエラのマドゥロ大統領と会談した。両者の公式な会談はケリー国務長官の就任後初めて。
会談は、コロンビア政府と同国最大の左翼ゲリラ、コロンビア革命軍(FARC)による和平合意文書の署名式典後に行われた。
米国務省のカービー報道官は会談について「(ケリー長官は)数百万人にのぼるベネズエラ国民に影響を及ぼしている経済や政治の課題に対するわれわれの懸念について伝えた。長官はマドゥロ大統領に対し、野党の指導者らと建設的に協力してこれらの課題に対処するよう求めた」ことを明らかにした。
ケリー長官とマドゥロ大統領は、数カ月前に始まったばかりの2国間の対話を継続することでも合意したという。
ベネズエラの通信情報省は会談に関する問い合わせに対し、これまでのところ回答していない。
反米姿勢を強め社会主義的政策を進めていたチャベス前大統領の時代から、両国関係は緊張状態にあり、現在はそれぞれ大使も駐在していない。
ベネズエラの社会主義経済は崩壊しつつあり、インフレ率は3桁に達している。生活必需品が不足し、食糧不足に抗議する暴動も起きるなど危機的状況にある。
マドゥロ大統領は、ベネズエラは「経済的戦争」の犠牲者であり、ベネズエラの政界のエリートと米国がその背後にいると主張している。