最新記事
2016米大統領選トランプ財団に「不適切行為」の疑い NY州が調査開始
9月13日、米ニューヨーク州のシュナイダーマン司法長官は、大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏が運営に関わっている慈善団体「トランプ財団」について、非営利団体に関する州法に順守しているかどうか調査に着手したことを明らかにした。マンハッタン・トランプタワーで退役軍人への支援金について記者発表中のトランプ氏(2016年 ロイター/Lucas Jackson)
米ニューヨーク州のシュナイダーマン司法長官は13日、大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏が運営に関わっている慈善団体「トランプ財団」について、非営利団体に関する州法に順守しているかどうか調査に着手したことを明らかにした。CNNのインタビューで述べた。
長官は「トランプ財団が何らかの不適切な行為に関与した可能性があると懸念している。ニューヨークの慈善団体を規制する法律を守っていることを確かめるため、財団を調べている」と説明した。可能性のある不適切行為については具体的に触れなかった。
トランプ氏陣営の広報担当者は、調査決定は政治的動機が背景にあるとして、シュナイダーマン司法長官を批判した。シュナイダーマン長官は、民主党の大統領候補ヒラリー・クリントン氏を支持している。
民主党議員の間では、トランプ財団が2013年、ボンディ・フロリダ州司法長官を支援する政治委員会に対して2万5000ドルを寄付した問題について、調査開始を求める声が上がっている。
AP通信によると、ボンディ氏は当時、フロリダ州にあるトランプ氏の不動産学校をめぐるニューヨーク州の調査に加わるべきかを議論していたが、トランプ財団から寄付を受け取ると議論を打ち切ったという。