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中国オバマ到着時にトラブル 中国職員が大統領補佐官に「ここはわれわれの国」と怒声
9月4日、G20首脳会議に出席するオバマ米大統領(中央)が、厳重警備態勢が敷かれる中国東部・杭州の空港に3日到着した際に、中国職員が米大統領補佐官と口論になる騒動が起きた。浙江省同市にある空港で3日撮影(2015年 ロイター/Damir Sagolj)
20カ国・地域(G20)首脳会議に出席するオバマ米大統領が3日、厳重警備態勢が敷かれる中国東部・杭州の空港に到着した際に、中国職員が米大統領補佐官と口論になる騒動が起きた。
オバマ米大統領が乗った大統領専用機「エアフォース・ワン」が同市の空港に到着してまもなく、ライス米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が記者団をさえぎるロープを越えて大統領一行の車列に向かうのを、中国職員が怒り声を上げ、阻止しようとした。
ライス補佐官は、中国側のこの職員に対し何か言い返したようだったが、大統領機の翼の下にいる記者団には聞き取れなかった。この職員が、ライス氏が高官であり、記者ではないことを知っていたかどうかは分からない。大統領護衛官が2人の間に割って入った。
同職員はまた、記者団に立ち位置を指示するホワイトハウス職員に対しても、「ここはわれわれの国だ。われわれの空港だ」と英語で怒声を浴びせた。
ホワイトハウス職員は、記者団がロープの後ろに立ち、大統領到着時の交流を記録することは、大統領に随行する米記者団にとっては慣例だと主張した。
このような異例の口論は、大使らとあいさつを交わすオバマ大統領の見えないところで起きていた。
オバマ大統領は4日、記者会見で、この口論について大騒ぎすべきでないとコメントした。
この出来事は、イメージを重視する中国共産党が、メディアをコントロールして、G20をそつなく開催しようとする努力を物語る一例だと言える。
中国では、外国の記者が敏感な話題の取材を阻止されることはよくあるが、他国の政府高官が関わる口論は異例な事態と言える。