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2016米大統領選トランプ、クリントン財団と国務省の疑惑調査で特別検察官の任命を司法省に要求
8月22日、米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏は、オハイオ州で演説し、民主党候補ヒラリー・クリントン前国務長官と家族が設立した慈善団体「クリントン財団」の献金者が国務省から特別な待遇を受けていたかどうかを調べるため、特別検査官を任命するよう米司法省に求めた。写真はオハイオ州で撮影(2016年 ロイター/Carlo Allegri)
米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏は22日、オハイオ州で演説し、民主党候補ヒラリー・クリントン前国務長官と家族が設立した慈善団体「クリントン財団」の献金者が国務省から特別な待遇を受けていたかどうかを調べるため、特別検査官を任命するよう米司法省に求めた。
全米の世論調査でクリントン氏に支持率でリードされ巻き返しを図るトランプ氏は、クリントン氏が国務長官を務めていた2009─13年の間、クリントン財団は慈善団体ではなく、国内外の裕福な献金者に国務省が便宜を図る「見返り献金」先となっていたと主張した。
トランプ氏はさらに、クリントン氏が国務長官時代に公務で私用メールを使っていた問題で同氏を起訴しなかった司法省と連邦捜査局(FBI)を非難した。
保守系の行政監視団体「ジュディシャル・ウォッチ」は22日、国務省の文書725ページ分を公表。この中には、クリントン財団の元幹部ダグラス・バンド氏の要請で献金者に便宜が図られたことを示す文書も含まれているという。
クリントン財団は、クリントン氏が大統領に選出される場合、海外からの献金を受け付けない方針を表明している。