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2016米大統領選アメリカ共和党全国委員長がトランプに激怒、下院議長不支持発言で
8月3日、米共和党の大統領候補であるドナルド・トランプ氏(写真)が、大統領選と同時に実施される連邦議会選で再選を目指す党所属のライアン下院議長を支持しない意向を示したことが党内で波紋を広げている。フロリダ州で撮影(2016年 ロイター/Eric Thayer)
米共和党の大統領候補であるドナルド・トランプ氏が、大統領選と同時に実施される連邦議会選で再選を目指す党所属のライアン下院議長を支持しない意向を示したことが党内で波紋を広げている。米兵士の遺族を中傷したとするトランプ氏の発言と相まって、党重鎮は怒り心頭に発している。
トランプ氏は2日、11月8日の連邦議会選挙に先立ち各州で開かれる予備選挙をめぐり、ライアン下院議長とジョン・マケイン上院議員について、どちらも支持しないと述べた。ライアン、マケイン両氏は、トランプ氏が米兵士遺族と対立していることを非難していた。
2人の共和党筋によると、党全国委員会のプリーバス委員長はトランプ氏が下院議長の座にあるライアン氏を支持しなかったことに激怒。米兵士遺族と対立していることについてもいら立ちを募らせている。
ただ、トランプ氏はこうした反発を意に介していない様子をみせている。同氏は3日、ツイッター上で「選挙戦ではこれまでにないほど(党内は)結束している。皆さんの多大な支援に感謝したい。不正直なH(民主党候補のヒラリー・クリントン氏)を打ち負かそう」と呼びかけた。