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2016米大統領選アメリカ民主党へのサイバー攻撃、ヒラリーが「ロシアが関与」断言
7月31日、米民主党全国委員会のコンピューターがサイバー攻撃を受けたことについて、民主党大統領候補のヒラリー・クリントン氏は、ロシアの情報機関が関与したと断言した。オハイオ州ヤングスタウンで30日撮影(2016年 ロイター/AARON P. BERNSTEIN)
米民主党全国委員会(DNC)のコンピューターがサイバー攻撃を受けたことについて、民主党大統領候補のヒラリー・クリントン氏は、ロシアの情報機関が関与したと断言した。また、ロシアのプーチン大統領への支持を表明しているとして、共和党候補のドナルド・トランプ氏を強く批判した。31日放送のFOXニュースとのインタビューで述べた。
クリントン氏はインタビューで「われわれはロシアの情報機関がDNCをハッキングしたことや、(民主党指導部の)電子メール流出に関与したことを知っている。そして、トランプ氏がプーチン大統領を支持する姿勢を示していることも知っている」と語った。
ホワイトハウスはサイバー攻撃について、米連邦捜査局(FBI)が捜査中だとして、犯人に関する推測は控えるとしている。一方、サイバーセキュリティーの専門家や一部米政府高官は、ロシアが大統領選に影響を与えるために電子メール流出に関与したとの見方を示している。
クリントン氏は、米国はいかなる国からもこうした行為は容認しないと強調。「トランプ氏がこのような行動をけしかけたり、プーチン大統領を称賛したりするのは、国家の安全保障上の問題だ」と非難した。
プーチン大統領がトランプ氏の大統領就任を望んでいると思うか、との質問については、結論を急ぐもりもはないとしつつも、「これまでの経緯を踏まえると、ロシアがわが国の選挙、民主主義に介入しようとしていることは明らか」と述べた。インタビューは30日に収録された。