最新記事

2016米大統領選

アメリカ民主党へのサイバー攻撃、ヒラリーが「ロシアが関与」断言

2016年8月1日(月)10時03分

7月31日、米民主党全国委員会のコンピューターがサイバー攻撃を受けたことについて、民主党大統領候補のヒラリー・クリントン氏は、ロシアの情報機関が関与したと断言した。オハイオ州ヤングスタウンで30日撮影(2016年 ロイター/AARON P. BERNSTEIN)

米民主党全国委員会(DNC)のコンピューターがサイバー攻撃を受けたことについて、民主党大統領候補のヒラリー・クリントン氏は、ロシアの情報機関が関与したと断言した。また、ロシアのプーチン大統領への支持を表明しているとして、共和党候補のドナルド・トランプ氏を強く批判した。31日放送のFOXニュースとのインタビューで述べた。

クリントン氏はインタビューで「われわれはロシアの情報機関がDNCをハッキングしたことや、(民主党指導部の)電子メール流出に関与したことを知っている。そして、トランプ氏がプーチン大統領を支持する姿勢を示していることも知っている」と語った。

ホワイトハウスはサイバー攻撃について、米連邦捜査局(FBI)が捜査中だとして、犯人に関する推測は控えるとしている。一方、サイバーセキュリティーの専門家や一部米政府高官は、ロシアが大統領選に影響を与えるために電子メール流出に関与したとの見方を示している。

クリントン氏は、米国はいかなる国からもこうした行為は容認しないと強調。「トランプ氏がこのような行動をけしかけたり、プーチン大統領を称賛したりするのは、国家の安全保障上の問題だ」と非難した。

プーチン大統領がトランプ氏の大統領就任を望んでいると思うか、との質問については、結論を急ぐもりもはないとしつつも、「これまでの経緯を踏まえると、ロシアがわが国の選挙、民主主義に介入しようとしていることは明らか」と述べた。インタビューは30日に収録された。



[ワシントン 31日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

新型ミサイルのウクライナ攻撃、西側への警告とロシア

ワールド

独新財務相、財政規律改革は「緩やかで的絞ったものに

ワールド

米共和党の州知事、州投資機関に中国資産の早期売却命

ビジネス

米、ロシアのガスプロムバンクに新たな制裁 サハリン
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対する中国人と日本人の反応が違う
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 5
    NewJeans生みの親ミン・ヒジン、インスタフォローをす…
  • 6
    【ヨルダン王室】生後3カ月のイマン王女、早くもサッ…
  • 7
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 8
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 9
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 10
    ウクライナ軍、ロシア領内の兵器庫攻撃に「ATACMSを…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 3
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り捨てる」しかない理由
  • 4
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 5
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 6
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 7
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 8
    アインシュタイン理論にズレ? 宇宙膨張が示す新たな…
  • 9
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 10
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 4
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 5
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 6
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 7
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 8
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 9
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 10
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中