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地震イタリア中部地震死者250人 48時間経過、懸命の救出作業続く
8月25日、イタリア中部地震の死者数が250人以上に達した。写真はアマトリーチェの救出作業現場で24日撮影(2016年 ロイター/Ciro De Luca)
イタリア中部で発生したマグニチュード(M)6.2の地震で、死者数が25日、250人以上に達し、さらに増える恐れもあるとみられている。
救援チームが、がれきの下敷きになった生存者の救出作業を続けている。市民保護当局によると、前日の地震でけがを負った約365人が入院した。
アマトリーチェやアックモリなど、特に大きな被害に見舞われた地域で死亡、負傷した人の多くが行楽客だった。当局者らは、スペイン人1人、ルーマニア人5人ら複数の外国人が死者に含まれるとの見方を示した。
行楽客の流入で、これら地域の人口は夏季に10倍まで膨らむとされ、安否確認が難航している。
深夜には、約15時間がれきの下敷きになっていた10歳の少女が無事救出される光景も見られた。ただ、生存者発見の見込みは、時間を追うごとに低下している。
25日にはM4.3の余震が発生、救出作業に当たる人が退避したり、生存者が不安やパニックに陥ったりする場面もあった。
今回の死者数は、2009年に中部ラクイラを襲った地震の300人超に匹敵するか、上回る公算が高いとみられている。
イタリアには2本の断層線が走り、欧州有数の地震多発国として知られる。