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イタリア国債利回り上昇、銀行への公的資金投入の懸念で

2016年7月6日(水)09時45分

 7月5日の欧州金融債券市場でイタリア国債の利回りが上昇した。写真は銀行大手モンテ・パスキのロゴ、ローマで1月撮影(2016年 ロイター/Max Rossi)

5日の欧州金融債券市場でイタリア国債の利回りが上昇した。イタリア政府が銀行に公的資金の注入を迫られるとの懸念が背景。10年物国債利回りは3ベーシスポイント(bp)上昇し1.19%となった。

イタリアの銀行大手モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(モンテ・パスキ)に対し、欧州中央銀行(ECB)は4日、今後3年間で不良債権を40%削減するよう求めた。

銀行による資金拠出などで設立した救済基金では問題に対処しきれないとの見方が浮上している。INGのストラテジストは「政府が介入するとの観測が強まっている。そうなれば国債が影響を受ける」と指摘した。

スペイン10年債利回りは1.19%、ポルトガル10年債利回りは3.03%とそれぞれ3─4bp上昇している。

一方、独連邦債10年物は利回りが2bp低下しマイナス0.16%となった。米10年債利回りは過去最低の1.378%を記録した。



[ロンドン 5日 ロイター]


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