最新記事

テロ

ミュンヘン銃乱射で8人死亡、市が非常事態宣言

2016年7月23日(土)11時05分

 7月22日、ドイツ南部のミュンヘンで22日夕方、買い物客で賑わうショッピングセンターで銃撃事件が発生し、これまでに少なくとも8人の死亡が確認された。写真は現場付近に到着した警察官ら。同日撮影(2016年 ロイター/Michael Dalder)

ドイツ南部のミュンヘンで22日夕方、買い物客で賑わうショッピングセンターで銃撃事件が発生し、これまでに少なくとも8人の死亡が確認された。現時点で犯行声明は出されていないが、警察はテロ事件として捜査を進めている。

警察によると、最大3人の銃撃犯が現場から逃走。まだ身柄は拘束されていないが、現場から1キロ離れた地点で見つかった9体目の遺体が銃撃犯の1人なのか、現在確認中としている。

警察の報道官はイスラム過激派による攻撃であることを示す証拠はないとしているが、テロ事件として捜査していることを明らかにした。

事件を受けミュンヘンでは公共交通機関の運行を停止。市内に非常事態が宣言された。銃撃犯の身柄が拘束されていないことから、警察は近隣の住民に屋内にとどまるよう呼びかけている。

目撃者によると、銃撃はショッピングセンターのほか、付近の路上でも発生した。

ミュンヘンの地元紙、TZは銃撃犯のうち1人は死亡したと報道。ドイツのフォーカス誌は銃撃犯は自ら頭を撃って死亡したと報じている。ロイターはいずれの報道も確認していない。

事件が発生したショッピングセンターは1972年のミュンヘンオリンピックの会場となったスタジアムに隣接。同オリンピックではパレスチナ武装組織「黒い九月」が人質事件を起こしている。

この日はノルウェーでアンネシュ・ブレイビク受刑者が2011年に起こした死者77人を出した攻撃事件からちょうど5年に当たる。



[ミュンヘン 22日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

米耐久財受注、10月はコア資本財0.2%減 予想外

ビジネス

米PCE価格、10月前年比+2.3%に伸び加速 イ

ワールド

米国が日本にミサイルを配備すれば対応する=ロシア外

ビジネス

米新規失業保険申請は2000件減の21.3万件、減
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:老けない食べ方の科学
特集:老けない食べ方の科学
2024年12月 3日号(11/26発売)

脳と体の若さを保ち、健康寿命を延ばす──最新研究に学ぶ「最強の食事法」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 2
    リュックサックが更年期に大きな効果あり...軍隊式トレーニング「ラッキング」とは何か?
  • 3
    黒煙が夜空にとめどなく...ロシアのミサイル工場がウクライナ無人機攻撃の標的に 「巨大な炎」が撮影される
  • 4
    「健康食材」サーモンがさほど健康的ではない可能性.…
  • 5
    寿命が5年延びる「運動量」に研究者が言及...40歳か…
  • 6
    「健康寿命」を2歳伸ばす...日本生命が7万人の全役員…
  • 7
    ウクライナ軍、ロシア領内の兵器庫攻撃に「ATACMSを…
  • 8
    未婚化・少子化の裏で進行する、「持てる者」と「持…
  • 9
    トランプ関税より怖い中国の過剰生産問題
  • 10
    トランプは簡単には関税を引き上げられない...世界恐…
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対する中国人と日本人の反応が違う
  • 4
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 5
    寿命が5年延びる「運動量」に研究者が言及...40歳か…
  • 6
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたま…
  • 7
    「ダイエット成功」3つの戦略...「食事内容」ではな…
  • 8
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 9
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 10
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 9
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 10
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中